平成18年9月20日号
第565号
 
 

11月1日は
全国すしの日
 
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平成18年11月20日号
平成18年12月20日号
 
 
 
実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
理事会より
 すし券“有効期限”に協力を
組合は9月14日、大阪鮓会館で定例理事会を開催した。恒例により8月が休会だったため、2ヶ月ぶりの顔合わせ。

議題は11月に迫った全国すし連第49回「静岡大会」、「すしの日」に合わせたすし券キャンペーン、全国すし技術コンクールにかえて来年2月に東京で開かれる「正統技術継承会」と大阪代表選考会についてなど。

開会にあたり半田理事長は、「景気は大企業が大幅な利益を出しているようだが、中小零細企業まして飲食業界、特に大阪の回復は遅い。自助努力で乗り切るしかない」と挨拶。

議長に門口副理事長が就いて議事に入った。


すし券「すしの日」キャンペーン

組合は11月1日の全国統一「すしの日」キャンペーンにすし券を大いに利用してもらおうと、1枚450円(通常480円)で組合員に販売する。期間は10月10日(火)から同20日(金)まで。

「すしの日」は新米が収穫され、魚に脂が乗り一番おいしい時期に、日頃のすしファンに感謝するとともに、さらなる愛顧を願い約30年前から全国すし連が設定、毎年、キャンペーンを行ってきた。

すし券委員会では、この機会にすし券を広く消費者に知ってもらおうと、期間限定で1枚450 円で販売することにした。支部または店舗での「すしの日」イベントに趣向をこらした活用をと呼びかけている。

なお、購入は1店300枚を限度とし、10〜20枚でも歓迎。ただし現金引換えで、郵送の場合は購入者が送料負担を。支部でまとめてもらうことも歓迎だが、領収書は各店舗宛となる。



■すし券に初の有効期限到来

平成14年発行のすし券が今年12月31日に有効期限切れとなる。すし券事業の円滑化のために定めた“有効期限5年間”が初めて発効するもの。全国すし連すし券委員会では、すし券取扱い事業規約に基づき、組合員に理解と協力を呼びかけている。

1. 表面に「有効期限2006年(平成18年)12月31日」と明記されている券は、
   翌1月1日から無効となり、一切使用できなくなります。
2. 同すし券は、2007年(平成19年)2月末日までに必ず組合で換金して下さい。
3. 有効期限を過ぎたすし券は、一切無効とし特例扱いはできません。

この取扱いは、後々トラブルを起こさないため、全店統一とします。
なお、平成13年までに発行の有効期限のついていないすし券は、期限なく換金に応じます。
技術コンクールにかわり「正統技術継承会」
 「にぎり」と「巻きずし」大阪からは各1名
これまで4年に1度開いてきた全国すし技術コンクールに代わって日本の伝統食すし技術継承振興事業「正統技術披露会」として開催することになった。開催日は平成19年2月27日(火)、場所は東京都墨田区・すみだ産業会館8階ホール。

競技種目について「関西ずしは参加者が限定される」との意見が多く、「巻きずし」に変更された。近畿ブロックの出場選手は、大阪、京都、兵庫、滋賀の各府県から「にぎりずし」と「巻きずし」に各1名ずつ。


■「正統技術継承会」への大阪代表選考会を開催します

大阪組合では、同披露会に派遣する選手を選ぶため、選考会を開催します。競技内容は「正統技術披露会」に準じて行います。

<江戸前にぎりずし>
◇ 制限時間 30分
◇ 課題   5人前飯台(内径約36B)に盛り込む。
       にぎり個数自由、巻物個数自由、笹切り、細工ずしは自由。盛りつけ、後片付けまで。 
◇ 持参道具 巻す、各種包丁、菜ばし(材料持ち込み不可)

<巻きずし>
◇ 制限時間 15分
◇ 課題   鉄火巻、かんぴょう巻、かっぱ巻他2種類(自由)計5本、笹切り(自由作品)2枚、
       45.5 B×27Bの巻もの用まな板に盛る。(材料はすべて使わなくてもよい)
◇持参道具 巻す、各種包丁、切り出しも可。

<大阪代表選手選考会日程>
◆ 日時   平成18年10月24日(火) 午後2時〜
◆ 場所   大阪鮓会館3階会議室
◆ 締め切り 10月12日(木)=理事会当日まで
◆ 申込先  組合本部事務局 Tel 06−6538−3121
ふぐ調理師のライセンスを
 大阪府が「ふぐ処理講習会」
大阪府の平成18年度「ふぐ処理講習会」が、今年も10月下旬に実施される。受講申込みは10月2日(月)・3日(火)両日。

【講習会期日・定員等】
 第1回(定員150人) 10月18日(水)午前9時〜午後4時40分
           10月19日(木) 午前9時〜午後4時
 第2回(定員150人) 10月23日(月)午前9時〜午後4時
           10月24日(火)午前9時〜午後4時40分

【問い合わせ等】
 大阪市中央区伏見町2−4−6 大阪薬業クラブ4階、大阪食品衛生協会
 tel 06-6227-5390
<あゆみ> 井上幸一 (上)
 天下茶屋「松すし」から独立 戦中、戦後 乗り切る
元・組合副理事長の井上幸一氏(元「文の里松すし」経営)が今年5月、「あゆみ」と題する回顧録を出版した。明治45年生まれ、94歳。大阪鮓組合の大先輩である氏の「あゆみ」を3回にわけてたどる。

私が生まれたのは島根県の人口20人の小さな山村。高等科を卒業後、しばらく製薬会社の地元代理店に就職したが、19歳の秋、帰郷していた長兄の勧めで、母の反対を押し切って一人で汽車に乗って大阪へ。入店したのは西成区天下茶屋にあった同郷出身の井上松市氏が経営する「松すし」。最初はうまく馴染めるかと心配したが、だんだん言葉にも慣れてきた。

30歳近くなり、幼なじみで「松すし」に働いていたハナヨさんと結婚。次は独立の店探しに奔走。文の里で貸し店舗を見つけ、売り店の陳列を70円位でわけてもらい、後は日曜大工で何とか店を作りあげ、開店したのは昭和14年6月。昔のすし屋は、夏場はほとんど休んでいたが、それを逆さにとって夏に向かって開店したら、思いもよらぬ忙しさが続いた。

店が順調にいきほっとしていた頃、日本は第二次世界大戦に突入。戦時下の物資統制ですし屋はできず、泉北郡上神谷村に疎開した。やがて終戦、何もすることがないのでぜんざい屋を始め、警察に引っ張られた。ではと、オカラのすしを始めたところ大変な人気で、毎日オカラを集めるのに苦労した。うそのような本当の話だった。

(以下次号)
 
和気あいあい、よしもと観劇
 女性部 大いに笑ってウサ発散
「久しぶりにお腹の底から笑いました」と全員大満足。組合女性部(林美奈子部長)が9月6日、なんばグランド花月の観劇会を開催、夫婦を含む約30人が参加した。

参加者らは正午、南海通りの「がんこ寿司なんば店」に集合。料理もおいしく、お酒も進み歓談。その後、よしもとの本拠地なんばグランド花月へ。テレビと全く違う臨場感に、笑った、笑った。

実はこの企画、堺市の会員から提案された。参加者からは「毎年、こんな機会を」という声も多かったという。
 
商社訪問(株)平和観光
 組合とは恋人の関係でありたい
「旅行に参加していただいたお客さまに、楽しく無事に帰ってもらえることが一番の喜びです」と原郷文美社長。平成15年安倍満穂社長から引き継いだ。

同社のすし組合との関係が始まったのは、昭和40年の第8回全国すし連東京大会から。以来、毎年の大会はじめ支部の総会旅行などでお世話になってきた。無理がないプログラムと、原郷氏の添乗員としての心配りに安心感があるからだ。

原郷氏はいう。「私どもと組合さんは、いくら親密になっても“親子”ではなく“恋人”でありたい。親子ゆえに甘えが出るかもしれない。常にお客に魅力を持ち続ける努力を惜しまない、恋人の関係でありたいと思っています」。

近年、会社や官公庁、組織の団体旅行が減ってきた。逆に気心知れた小グループ、家族、個人の旅行が増えている。旅行会社として、それら多様化したニーズにどう応えるかが今後の課題。

JR環状線、学研都市線の京橋駅南口前にある店頭には、各社パンフレットがずらり。また、同社独自のプラン「グリーンクラブ」の企画もある。

【(株)平和観光】
大阪市城東区新喜多1-1-3 Tel 06-6931-0051〜2 (大阪府知事登録旅行業第2-814号)
 
激辛一言
 すし屋を愛するお客から11
サービスにもいろいろある。最近よくポイントカードやサービス券を出している店があるが、いざ使おうとすると余り歓迎されない店がある。いや〜な顔をされる。「粗品、記念品をさしあげます」とうたいながら客が催促しなければ出さない。イヤなら最初からイベント等に参加しなければええねん。

社員教育の行き届かない店は、店に入った時、「しもた」と思う。以前はこんな店ではなかったのに、おしぼりや箸さえ最初に出てこない。定食の質まで落ちてしまっている。従業員のチームワークもバラバラ。長年続いた店、繁盛していた店でさえも、こうなってしまうのか。歯車が狂ってしまったのか。マスコミに取り上げられた数ヵ月後の話。

トップの判断の間違い、勘違いで、従業員と共倒れてしまうのか。それとも目が覚めるのか。目が離せない。やっぱり店は残ってほしいから。