平成18年10月20日号
第566号
 
 

11月1日は
全国すしの日
 
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平成18年12月20日号
 
 
 
実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
理事会より
 飲酒運転追放へ/すし券“有効期限”に協力を
組合の10月定例理事会が12日に開かれ、今、飲食店の最大の関心事である“飲酒運転”について、半田理事長が業界内外の動きを説明。組合では商友会会員商社の日本代行本社と提携し、ポスターを作成することになった。また、すし券の有効期限(今年12月31日)まで2ヵ月半、トラブルなく越せるよう、組合員の協力が要請された。
開会の挨拶に代え、半田理事長は、9月20日付け東京鮨商新聞に掲載のコラム「すし店繁盛塾」の内容を紹介し、「繁盛店になるよう、お互いがんばりましょう」とメッセージ。中野副理事長が議長を担当し、議事を進めた。


■すし店も飲酒運転追放に努力を

飲酒運転による交通事故はあとを絶ちません。お店のお客様から当事者を出さないよう、次の事項の実践を。(大阪府警・交通総務課で取材)
▲ お客様が車での来店か確実に確かめましょう。
▲ 乗り合いの場合は、運転者をたずね、運転する人には絶対に酒類を提供してはいけません。
▲ お1人で車で来店の場合は、「お酒を出すことはできません」と確実に言いましょう。また、酒類を提供する場合でも、運転代行、タクシーなど、飲酒運転を防止する措置に配慮しましょう。
平成14年に道交法が改正され、飲酒運転への罰則が強化された、。運転することがわかりながら一緒に飲酒した同乗者、車での来店を知りながら酒類を提供した飲食店も、飲酒運転の手助けをしたとみなされ、幇助、教唆に問われる。つい最近もキタ新地のスナック経営者が、飲酒運転幇助の罪で逮捕された。今後さらに、背後責任の追及は厳しくなりそうだ。


■すし券に初の有効期限到来

平成14年発行のすし券が今年12月31日に有効期限切れとなる。すし券事業の円滑化のために定めた“有効期限5年間”が初めて発効するもの。全国すし連すし券委員会では、すし券取扱い事業規約に基づき、組合員に理解と協力を呼びかけている。

1. 表面に「有効期限2006年(平成18年)12月31日」と明記されている券は、
   翌1月1日から無効となり、一切使用できなくなります。
2. 同すし券は、2007年(平成19年)2月末日までに必ず組合で換金して下さい。
3. 有効期限を過ぎたすし券は、一切無効とし特例扱いはできません。

この取扱いは、後々トラブルを起こさないため、全店統一とします。
なお、平成13年までに発行の有効期限のついていないすし券は、期限なく換金に応じます。
    
青年研が料亭花外楼へ
 料理、器、店、接客などを学ぶ
青年研究会(福井良一会長、土井一友委員長)が9月19日、大阪・北浜の料亭「花外楼」で例会を開いた。

高級料亭の本店で、料理の勉強もさることながら、店のしつらえ、料理の器選び、女将さんや仲居さんの接客方法など学ぶことが目的。以下、福井会長による報告から。

花外楼さんは明治の元勲、木戸孝光の定宿でもあり、大阪市の史跡に指定されている。現在の建物は昭和39年に建てられたモダンな外観のビルだが、店内は高級旅館のように大小の落ち着いた和室がある。私たちは五代目女将、徳光正子さんの深々とした礼に迎えられ、大広間に。どの料理も最高の素材と高価な器で供された。

料理は丁寧な仕事ぶりがうかがえ、高級料亭ならではの厳かな器。食後に皆で談笑している最中、ふと豪華な旅行にでも来ているような思いがした。我々も、どれだけお客様に『非日常』を提供できているのか。店の隅々まで気を配って商売しなければならないと、改めて感じさせられた。
  
  

「すし」に関するアンケート
 マグロ、ウニ、エビが人気ベスト3
全すし連推奨のすしてんドットコム(http://www.sushiten.com/)では、毎回全国共通すし券が当たる「すしに関するアンケート」を行っている。

第2回のアンケートには、20〜40代を中心に全国から1,794名の応募があり、好きなすしネタランキングではマグロが第1位となった。

アンケートに回答すると抽選ですし券が当たるため、回答者の多くがおすしを食べたいという熱い意気込みを記入し送ってくるなど、今回のアンケートでもすし人気の高さが反映させられた結果となりました。

第2回すしてんドットコム「すしに関するアンケート」結果はこちらです

<あゆみ> 井上幸一 (中)
 加工ずしで戦後復活
すし業会の戦後は「加工ずし」で復活した。闇市場は堂々と主食を売り繁盛しており、「すしが売れないなら、お客に米を持参してもらい、すしに加工して手間賃をもらえないか」と当局との度重なる交渉の末、百貨店のみの条件付で許可になった。この「加工ずし」は珍しさもあり爆発的な人気で、毎日2階、3階まで行列が続いた。

昭和33年環衛法が施行され、よく34年3月に法定の大阪府鮓商環衛組合が設立された。初代理事長は大根末次郎氏で、私は副理事長兼会計として運営にあたった。昭和48年に二代目の塚村好一理事長が就任、技術コンテスト、すし用品特売市や旅行など活発に活動し、まさに組合全盛期。ところが塚村理事長が急に倒れられ、理事長代理として何度も上京することになった。自分の体力や能力を考え、副理事長辞任を申し出たが聞き入れてもらえず、病にこじつけ了解してもらった。有志のみなさんには引退パーティーまで開いてもらい、記念品に立派な人形をもらった。

私は三人の子供に恵まれた。次男は京大卒業後、阪大医学部に入学。その5回生の時、学生5人と先生1人でマニラへ細菌の研究に行くことになった。「これから行ってきます」と電話があり、「気をつけて行ってきなさい」と話したのが最後の会話に。マニラにいる先生から急死したとの連絡があり、急遽マニラへ飛んだ。先生と一緒に遺体が安置してあるところへ行ったが、息子は生前と変わらない姿で立派なガラスケースに収められていた。翌日火葬。役所で死亡診断書をもらい帰途についた。

(以下次号)
 
生活衛生のページから
 ロスのすし事情/魚籃観音供養
■衛生基準で困惑するロスのすし職人

現在、全米の日本食レストランは約9,000店。地方都市でも日本食レストランがあり、すしが提供されている。ロサンゼルスではエスニック料理が大受けで、特にすしが大人気だし、ニューヨークでは超高級日本食レストランが急増し、予約をとるのが大変な繁盛ぶり。

ところが1997年CBSがレストランの衛生状態を特集、調理場を隠し撮りし、その非衛生さを告発した。これに対しロサンゼルス郡環境衛生局は翌年、食品衛生基準を改正し、衛生管理を強化した。例えば、いかなる食品も華氏41℃(摂氏5℃)以下か、同135℃(同57.2℃)以上でないと保存してはいけないことになった。その基準の遵守程度によって店にランクをつけ、客にわかるよう店頭表示を義務づけた。またニューヨークでは不潔だといって一時、すし職人にビニールの手袋をはめることを義務づけた。これも誤解で、ネタごとに手袋を変えるのは不可能で、同じ手袋でいろんなネタを握るとかえって不潔になる。

日本人のすし店、すし職人たちは自衛上、日本レストラン協会を設立して当局と交渉し、「4時間ルール」を認めてもらった。飯を炊いて温度が135℃以下に下がってから4時間以内なら常温で置いても違反にならない。また、「PH(ペーハー)4.6以下の飯」なら常温保存を1日認めることに。酢を混ぜればこの基準はキープできる。

日本でもやがてこうした問題が起きるかも知れない。
(「生衛ジャーナル2006年9月号」ジャーナリスト北岡和義氏の報告から)



■今年も魚籃観音供養 - 本福寿司 藤井寺の道明寺で

日ごろの商売で殺生している魚介類たちに感謝をと、9月20日午前、藤井寺市の名刹道明寺で今年も「魚籃(ぎょらん)観音」の供養が行われた。この観音像は平成2年9月、本福寿司(南支部・心斎橋、今井敬子社長)が建立した。

その年の2月今井さんは東京・日本橋三越本店での「全国有名寿司展」を終えて夜遅く戻ると、店の裏口に穴子の頭がいっぱい詰まった黒いビニール袋が置いてあった。180年もの長年、箱ずし中心に商売してきた店として、その無残な姿に衝撃を受け、思わず手を合わせ拝んだ。「祀ってほしい」と天の声が聞こえたように思えた。藤田三宝堂の主人に魚籃観音像の建立を勧められ、お身丈2mの青銅製の像を作ってもらい、同年9月26日、道明寺で開眼法要をしてもらった。魚籃観音が両手で下げる籠の中には、日ごろすし店がお世話になっている魚介類が入れられている。

魚籃観音の由来について
中国の憲宗皇帝の元和12年(817年)の頃、陜西地方に魚籃(魚を入れた籠)を持って魚を売り歩く若い美人がおり、人々は競って妻に迎えようとした。彼女は承諾の条件として、まず観音経を暗誦することを申し入れた。明くる日20人の候補者が集まり、多くて困るので、金剛経を暗誦することにし、候補者は半数に。まだ多いので、次は3日で法華経を暗誦することを課題にしたら、通過したのは馬氏の息子だけだった。そこで彼女は馬氏に嫁することにし、結婚の当日、彼女が馬氏の家の門に入ると急に体が溶けて消えてしまった。後には塚に黄金の鎖骨が残っていた。僧が語るには、さきの美女は観世音菩薩の化身で、世の人々を救済し、教化するために女身に示現したという。その層もこう言い残したまま、どこかへ飛び去ってしまった。この後、その地方には魚など自然の恵みに感謝し、お経を唱える人が多くなったという。
 
商社訪問(株)日本代行本社
 お客様とすし店のために
飲酒運転による事故多発、警察の取締り強化がマスコミで報道されるようになった9月中頃から、以前の1.5〜2倍の需要があると(株)日本代行本社(屋冨祖俊一代表取締役・会長=商友会会員商社)。「ドライバーの意識向上と飲食店の配慮の高まりのため」と言う。

営業開始の午後8時を過ぎると、司令室の電話は鳴りっぱなし。同社のフロントドライバーは約70人、通常50人が毎日22台の車が明け方4時頃までフル稼働している。4年前に改正された道交法で、二種免許を所持するドライバーを多数採用、育成してきた。安全運転への心構えはもちろん、お客様への対応の仕方、マナーを研修し、毎日全員で再確認する。

運転代行会社を選ぶ第一の基準は資金力。これは、万一の事故で保険がきかない場合が多く多額の出費に対応し、お客様に迷惑をかけないため。「飲酒運転への取締りは、一層厳しくなることが予測され、大阪での代行運転への意識も高まり、需要は増えると見ています」と屋冨祖会長。来年春には、北方面に新たな営業所を開設し、お客様からの要望により早く対応することをめざす。

同社では、店に掲出する「飲酒運転禁止」ステッカーや「飲んだ時には代行運転を」とのチラシを用意し、25%OFFの会員店登録を呼びかけている。

【(株)日本代行本社】大阪市中央区島之内2-2-11 06-6211-3433
 
激辛一言
 すし屋を愛するお客から12
どこを見ても同じような店ばかり、何の特徴も魅力もない。そんな店には行かん。

スーパーでも同じ。商品は豊富にあふれんばかりなのに、すべて店の規格品。サイズも値段も揃っている。店側の都合だけで揃わせている。消費者のことを考えれば、もっと努力していいと思う。

一方、努力の見える店を見つけた時はうれしい。野菜、くだものを山積みにし、欲しい量だけ買える。店の押しつけでパック詰めしているようではダメ。商品の良し悪しも見られない。客をごまかすようなことをしていたら見破られてしまう。何の商売も一緒。ごまかせる客を相手にしてたら店ははやらん。長続きせえへん。

本物の客が来な、本物の店にはなれへん。