平成20年1月20日号
第581号
 
 
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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
創立50周年の新年を迎え
 年頭ご挨拶

●大阪府鮓商生活衛生同業組合 理事長 井上 正典
新年あけましておめでとうございます。
昨年我が国では政治・経済とも波乱が大きく、将来への不安材料を抱えながらの新年となりました。
組合でも往事1,800店だった組合員が1,000店近くまで減少するなど、まさに大阪鮓組合にとっても危機的状況といっても過言ではありません。
今年、当組合は創立50周年を迎えます。組合は多くの先輩諸氏の熱意によって築かれ、皆で助け合ってきました。現在、私たちの業界では、かつてない様々な課題が山積みしていますが、50周年は『組合員が助け合い、協力し合う大阪鮓組合の原点』に立ち返り、『財政再建』を成し遂げ再び元気な組合を取り戻すチャンスにしたいと考えます。

●全国すし商生活衛生同業組合連合会 会長 森 茂雄
謹んで新年のご祝辞を申し上げます。
現在当連合会には42都道府県、1万2,000余名の組合員が加盟しております。主な昨年の活動は次のとおりでした。
◎『すし券事業』の発展により、組合員のみならず消費者にも大変喜ばれる
◎『すしてんドットコム』をはじめインターネットによる廉価での顧客へのPR
◎『全国すし連技術披露会』で全国より選ばれた代表者による、伝統の技を披露し消費者から大反響を得る
◎『11月1日全国統一すしの日』は各都道府県で工夫を凝らしてPR
◎2/3節分では『恵方巻き丸かぶり事業』をバックアップ

本年も次のような事業展開を強力に進めたいと思います。
1.IT情報化対策事業の充実
2.各地域との連携事業の模索
3.伝統技術の継承・後継者育成事業
4.新すし業ビジョンの作成を目指す

●大阪鮓商組合商友会 会長 塩澤 賢一
新年明けましておめでとうございます。
昨年を振り返ると偽装等が相次いで発覚するなど『食』に対する環境がより厳しくなった1年でした。
しかしお客様の目が厳しい今こそ、プロの技が生かせるのではないでしょうか。自信を持ってプロのサービスを提供し、創意工夫による魅力的な店作りが大切なのではと考えます。そのためには、我々商友会も微力ながらお手伝いさせていただきたいと願っております。

1月理事会の報告
1月の理事会は17日、大阪鮓会館3階会議室で開かれた。井上理事長は「業界を取り巻く環境は非常に厳しいものがあるが、今年の組合は”財政再建”を第一目標に、1〜2年かけて財政基盤を立て直したい。しかし、行事は決して減らすことなく、組合員の親睦のための新しい行事にも取り組んでいきたい」と抱負を述べた。また創立50周年事業については「実質的には今日からスタート、皆さんご協力を」と呼びかけた。
この後、他界された藤田氏の公認として藤井寺支部長に就任した小松千秋氏が紹介されたのち、各役員が新年の抱負を述べた。

なお、50周年記念誌「50周年の歩み」へ、組合の昔の写真提供をお願いします。

「有効期限2007年12月31日」すし券の換金は2月

昨年末、すし券に2度目の有効期限が到来しました。表面に「有効期限2007年12月31日」と表示されたすし券が対象で、今年から一切使用できません。
また、同すし券の換金は2月末までに組合事務局で完了してください。

『箱寿司』郷土料理百選に選ばれる

大阪の郷土料理の代表に『箱寿司」と「白みそ雑煮」が農林水産省の郷土料理百選に選ばれた。
「箱寿司」が選ばれたのは業界にとって心強い限り。

また今回各地の郷土すしが14品も選ばれたことは、日本人の中に「すし」が深く根付いている証になるだろう。

売りまくろう「節分丸かぶり」

今年も「節分丸かぶり」の時期到来!全すし連でも「売上げを伸ばす絶好のチャンス」として本格的に取り組んでいます。

コンビニも恵方磁石や鬼のお面などで売上げ増に懸命だが、この時こそ本物のすし屋の美味しい巻きずしを消費者に届けたい。。

生活衛生のページ
 ノロウィルスとカンピロバクター猛威

◎4月から食品の自主回収制度がスタートする。この制度は食品を扱う事業者が、違反食品等の回収に着手した場合、保健所への報告を義務づけるもの。府はその回収情報を府民に提供する事で、府民と事業者の信頼感が高まる事を目指す。
 問い合わせ:大阪府健康福祉部食の安全推進課 06-6941-0351

◎相次ぐ食品偽装を受けて、厚生労働省ならびに農林水産省は「コンプライアンス体制」をもとにした再発防止徹底を通知した。すし店では食品偽装するすべはないが、消費者からの信頼を保ち続けられるよう、これからも一層頑張りたい。

◎農林水産省ならびに外食産業総合調査研究センターでは、外食関係の団体に食材の「原産地表示」を呼びかけている。調査結果では8割以上の消費者が「原産地表示を望んでいる」とのこと。「安全なものを食べたい」という気持ちは誰でも同じ。メニューなど店内の見やすい場所や、ホームページなどで情報提供する事で食材に関心のあるお店としてPRもできる。

◎冬場に多いノロウィルスによる食中毒が全国的に多発している。組合員各店では、これからも「安全・安心」の料理提供を。

すしや万歳

京橋、道頓堀に立て続けに大型店を出店するタコ焼き屋さんがある。今も第一線で粉だらけになって働くここの女社長を見ていると、楽しんで生きようとすればきっと良い人生が巡ってくるように思える。

新年早々人間にとっては難題ばかり。そんな中、貝類たちは悠々とマイペースで生きている。

我々もただ長生きするために生きているのではない。この後を生きる生き物のためにも体が動く間に戦わねば。

がんばってます「恵美坂 福寿司」

ご主人の小松千秋さんは、南支部寿し元、小松元治さんの弟さん。昨年藤井寺支部長の藤田氏が他界されたため支部長を引き継ぐ。九州天草出身で、大阪市住吉区「はりま屋」に就職して19年後に独立した。当時近鉄バッファローズの中村選手(現中日)などもよく来店したという。10年目に店舗拡張したが、値上げはせずにメニューを大幅に増やし、現在も100種類を超える料理を毎月更新し筆書きで掲示する。さらに毎日のおすすめ料理も黒板にかかれている。

同店の人気メニューは、藤井寺商工会より「2007年1店逸品」に認定された直径8cmの「福寿巻」。節分特製の「節分巻」は手間がかかるので限りはあるものの、毎年2,000本近く出る。

お店のスタッフは小松さん、奥さんのちゑ子さん、長男の寛さん、長女の美代さんら家族と、18年も働いてくれている職人の藤野世治郎さん、そしてパートの女性達で切り盛りしている。「これから経営環境はますます厳しくなるでしょうが、無理をせず、地元と家族連れに愛される店として、みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と小松さん。

 恵美坂 福寿司  藤井寺市恵美坂2-11-1 072-954-1025