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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
4月理事会
第53回総代総会5月27日(木)ホテルモントレで
故・中野副理事長に黙祷して開会 すし券22年度割当てに協力を
平成22年度の理事会が4月8日、大阪鮓会館3階会議室で開かれた。
開会を前に他界された中野紀世志副理事長に黙祷を捧げた。
井上理事長は「3月上旬にお見舞いに行ったが、まさかこんなに早く亡くなるとは思っていなかった。副理事長して支えていただいた」と述べ、盛大な告別式の様子を報告した。
また、「南支部の三谷嘉一氏も他界された。組合の仲間が他界されるのはさびしい限りです」と述べた。
エコポイントですし券3,000枚突破
ぼちぼち新規来店「交換できます」とPR
大阪組合でのエコポイントとすし券の交換が4月上旬3,000枚を突破、13日現在、168件、3,094枚となり、順調に増加している。
エコポイント対象商品は、昨年来のテレビなど省エネ家電商品に加え、このほど太陽光発電、断熱素材壁、二重窓など住宅関連(最大30万円分)にも拡大されたことにより、今後ますますすし券との交換が増えるものと期待される。
エコポイントですし券と交換した消費者も大阪のすし店に来店しているようだ。南支部の「から津」(菊池義照さん)には4月上旬、「エコポイントですし券と交換したが、そちらで使えますか」と電話があり、2人が来店した。持参した券は愛知県組合発行の券だったという。
大阪組合では、エコポイントとすし券を交換する消費者全員に「ニコニコ受取店」(組合ホームページでも掲載)名簿をつけて発送している。これらお客のほとんどが『すし券初体験』のはず。金町副理事長兼すし券委員長は「せっかくおいしいすしを食べようと来ていただいたのだから、気持ちよく受け取りをお願いします」と呼びかけている。
府衛生営業指導センターが経営アンケート
すし店 9割が売上減少 経営者の高齢化進む
大阪府生活衛生営業指導センターが生衛業界の経営改善事業の一環として、生衛10業種を対象にアンケート調査を行った。飲食関係ではすし、日本料理、中華料理、社交飲食、喫茶飲食、麺類飲食、一般飲食などの組合員が対象。
■最近2〜3年の売上動向は、半数近くが「減少している」(44.7%)としており、「大幅に減少している」と「少し減少している」を合わせると92.9%「売上が減少」。これに伴ない収益も減少している。
■経営者の年齢構成は、「60代」(53.0%)が最も多く、「70代以上」を合わせると71.1%を占める。
■ほとんどの店が「個人企業」(65.1%)である。従業員数は「3人」(27.4%)が最も多く、「4人以上」が全体の65.5%を占める。
元気なすし屋の明日のために -活発にパネルディスカッション-
北ブロック「元気すし祭り」で
3月16日、北ブロック会(江川一三ブロック長)が開いた「元気すし祭り」で、「元気なすし屋の明日のために」をテーマにしたパネルディスカッションが開かれた。パネラーは組合を代表して井上理事長、商友会からアサヒビール(株)鈴木副部長と三栄食品(株)吉田社長、青年研究会から割烹司の岡田伸行氏、消費者代表として平和観光(株)原郷社長の5人、司会は江川ブロック長が担当した。
江川 まず、スーパーやコンビニなど節分巻きの宣伝が毎年早くなるが。
鈴木 お歳暮でも何でも量販店は早めに仕掛けるのが売るための戦略。
すし屋はタイミングが遅い。年間スケジュールをたてて取り組みを。
吉田 スーパーなどでは500円未満が売れ筋。それ以上で売るなら味で差別化するしかない。
井上 すし屋はネタ、シャリの旨さで負けるはずがない。コンビニに客を取られる前に、まず店の客の囲い込みを。
岡田 消費者は日常的にスーパーや回転すしで手軽なすしを求めている。すし屋は節分、ひな祭りなど含め『晴れの日』にふさわしいすしを自信を持って提供するしかない。そのためには手を抜かない真心を込めた料理の提供を。
原郷 スーパーでは300円を切った巻きも。早く宣伝してくれるから相乗効果も狙えるのでは。すし屋の中には去年の倍売った店もある。
井上 値段競争は絶対ダメ。質を高めることと少し量を増やすことも。
会場から 店や出前の注文で重なった時、どうすればいい。
岡田 予約を受けた時、何時と限定するのはダメ。それと日頃から段取りのいい仕事を店の者にも徹底しておくこと。
井上 仕込み段階からゆっくりやる癖が身につくと、忙しい時に対応できない。常に砂時計を置いて仕事するくらいの緊張感を。
会場から よく組合員からメリットがないという声が聞かれるが。
井上 組合では公庫融資、保険など6つのメリットがある。さらに21年度は組合員400店のホームページ作成、3%台へのカード手数料引き下げを実現した。そして22年度は、ブロック会を活用した組合の活性化と消費者へのすしのPRを目指している。
江川 旭区の食品衛生協会では、これまでの会合を止めて全会員に洗剤を配った。現物のメリットだ。
会場から 繁盛する他の飲食店に比べ、すし屋に何が足りないのか。
鈴木 ラーメン屋でも居酒屋でも繁盛店に共通して言えるのは、いかに『お客目線』に立っているかに尽きる。また、餃子の王将のように、店長に権限を与え、地域にそったメニューづくりを行い、売上を伸ばしている。
吉田 若い人が店を選ぶにはパソコンや携帯が当たり前になっている。すし店ももっとIT活用を。それと、子供連れ客へのメニュー、サービスを用意することも必要。
原郷 若い人はメニューがないと注文できない。それと、長年使って黄色くなったグラスはいただけない。
会場から すし屋を止め、消費者側に回って業界がよく見えるようになった。時代の流れに対応した商売をしないと。
江川 貴重な意見ありがとうございました。
井上 組合も一生懸命頑張ります。これからも組合員の意見を聞く機会を設け、共に力を合わせていきたいと思います。
創作すしも販売
「すし祭り」の会場へ旭支部の福すし大宮総本店がワンコイン(500円)でブリかぶらずし、寒サバの松前、サワラの祭りずし、アジの磯巻き、焼カニ押しずしなど販売。 堺東支部の割烹司は軍艦の創作すしを持参。イカとメカブ、活けタコの頭のタルタルソース和え、とろろと刻み茎わさび、生桜えびにさらしネギと生姜添え。
商社を含め50人が参加
南支部 地元で21年度総会
南支部・南鮓飲食組合(菊池義照支部長)が、組合員、商社マンら50人が中央区西心斎橋の網元別館で、平成21年度総会を開催。小松副支部長の挨拶で開会、菊池支部長は日頃の協力に感謝し「これからも一層のご支援を」と挨拶。議事に移り、事業報告と会計報告に次いで会計監査報告を全員の拍手で承認。組合員、賛助会員各社の多数参加に感謝!
平成22年度国家試験 調理技術技能検定
合格者には厚生労働大臣から「専門調理師」と「調理技能士」の称号と調理師養成施設の教員資格が与えられる。
  • 受験案内・受験申請書の請求期限
    4月26日(消印有効)。
  • 受験申請の受付期限
    5月7日(消印有効)
  • 実技試験問題の公表と受験票の発送
    6月21日
  • 実技試験日
    7~8月のセンターが指定する日
  • 学科試験日
    7月30日
  • 合格発表
    9月30日
平成22年度第1回 調理師試験
大阪府の平成22年度第1回調理師試験が6月19日(土)に実施される。受験願書は各保健所、保健福祉センターなどで配布中。
  • 願書受付日時・場所
    <個人>5月10日(月)〜12日(水)の3日間、大阪市中央区大手前2-1-7、大阪赤十字会館4階会議室
  • 試験日時・場所
    6月19日(土)午前10時30分〜午後0時30分。堺市中区学園町1-1、大阪府立大学中百舌鳥キャンパス
  • 合格発表
    7月22日(木)午前10時〜正午、午後1時〜4時。大阪市中央区大手前2-1-7、大阪赤十字会館4階
すしや万歳
なんとなんと、宇宙で手巻きずし。まさか鉄火巻ではないだろうが、日本人はすしが大好き。3日も空いたら食べたくて食べたくて。これは節分の丸かぶり巻きずしみたいに、すし屋が企んだことでは絶対なくて、商売暇になって宇宙まで行って宣伝したわけでもない。
やはり日本人の主食は米で、一番気軽に食べたい贅沢品はすしなのだ。私の田舎の和歌山県だけではなくて、日本全国、秋の収穫を祝う祭りの時は、慣れずし(魚の押しずし)を作る。その魚の種類はサバ、アジ、イワシ、ハタハタ、マス、フナ、サケ、手近に獲れる魚たちだ。
私の田舎では、9月の末ぐらいに祭りがあり、白飯を炊いて、橙と夏柑を練り酢飯にし、サバを塩し軽く酢洗いしてから、笹の葉でぐるぐる巻きに〆め、丸い樽にぎっしり詰め込んで、最後に塩を振って上から石の重しを乗せる。 そして早くて5〜10日、魚と酢飯が慣れたら出来上がり。魚と飯の旨みが合体して相性がぴったりになる。
自分たちの祭りのために白飯を炊いて、すしを作ってくれる。それが嬉しくて嬉しくて。その香りは50年も前のことでもハッキリ思い出す。酢と砂糖が混ざり合った香りの1年1回の幸せ感が、今の日本人のすし好きにつながっているのではないかと思う。 山崎尚子さん大好き。
岐阜県の山ん中に天然記念物、根尾の薄墨桜を見に行った。この桜1,500歳。100本位の杖とハリガネ、補修されたセメントで支えられている。昭和20年代に若木300本の根継ぎをして甦り、花を咲かせるようになったと。
日本昔ばなし、大和朝廷の混乱期の皇位を巡っての争いに、後の継体天皇がこの地に隠れ住んだ。29歳で朝廷に戻る折、別れを惜しむ根尾の人たちに、我が身の代わりとして1本の桜の木をお手植えされた。根尾一族の誉れとして、代々世話をしてきている。
老体にムチ打って1年に一度咲く。「倒れるまでわしは終わらんぞ」の気迫、「この木を倒してはならぬ」約束のみんなの心、見入る人間にビシビシと訴える。感動の対面だった。
城北公園の一角にカメラを構えたただならぬ人だかり。よく見ると、ルリ色の小さな鳥、カワセミだ。羽ばたいて一直線に水面に飛び込んでは小魚をくわえ、小枝に飛び乗った。写真集とかで見るが、本物を見るのは50年ぶりか。うれしくて涙が出た。
雀の少し大きめ、精悍なスタイル、こんな小さいのに、騒がしい大勢の人の前でも一生懸命生きている。池の水もそんなにきれいでないのに、元気で生きててや。ここで子育てして幸せになってや。猫やイタチも多いのに、大丈夫かな!