平成22年9月20日号
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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
9月理事会
組合の9月定例理事会が9日、大阪鮓会館会議室で開かれた。司会は岡田総務委員長、議長は金町副理事長兼すし券委員長が担当。
開会にあたり井上理事長は、8月8日に開いた第5回納涼ビアパーティについて「皆さんのご協力で162人の参加があり盛大だった。今回は日本政策金融公庫の各支店長クラスに出席を得て、商友会会員商社とともに各テーブルに別れて座ってもらい、組合員と親交を深めてもらった」と報告。
昨年末に立ち上げたホームページについては「約400店が掲載しているが、その後、内容を更新している店は約1割、その他は最初のまま。せっかく作ったのだから、来年以降も何とか維持したい」。また、「自分の店のホームページを一度も見たことがない組合員も相当おられるよう。パソコンが苦手ならお子さんやお孫さんにでも開いてもらい、内容を確認してほしい」と話した。
10月1日から施行 米トレーサビリティ法
理事会の開会を前に、10月1日から施工される「米穀等の取引等に係る記録及び産地情報の伝達に関する法律(略称=米トレーサビリティ法)」について、農林水産省近畿農政局大阪農政事務所の消費拡大係長・高村光則氏と消費拡大担当・奥村鋭行氏が説明した。
食品のトレーサビリティとは、生産から販売の各段階を通じ、食品の移動をわかるようにし、食品事故が発生した時に素早い回収と原因究明を行い、安全な流通ルートでの取引が継続できるようにするもの。
トヨタファイナンスに加盟を
昨年、組合がトヨタファイナンス(株)(本社・名古屋市)と提携し、飲食業界初の低手数料で好評を得た加盟店募集が今年も始まった。適用ブランドはビザとマスターカード。カード決済用に設置される端末(パナソニック製)は100台限定、募集期間は来年3月末まで。端末台数が上限に達し次第締め切られる。
組合ホームページ 商友会会員33社アップ
組合ホームページに商友会会員商社33社がアップされた。タイトルは「組合はたくさんの協力者に支えられて、安全で美味しい寿司を提供させていただいています」。
トップページにはすし屋の店内風景がイラストで表示され、その中の16ヶ所の赤い▲印をクリックすると、それぞれ業務用食材、機器、サービスなどを提供する会社の販売商品、所在地、電話番号などがロゴ入りで紹介される。
また、ホームページを持つ会社には、リンクすればより詳しい情報が入手できる。
生き残るすし店になるために 京都府生衛センター調査
回らないすしは食べたい、だけど不安 まず入りやすい店づくりを
アンケートの自由意見を見ると、「入りにくい」「カウンターだと緊張する」「おっさんくさい」などの女性の意見が目立ちました。一方、すし店へのアンケート結果でも「改装などで入りやすい店に」「メニュー作りなどに取り組みたい」という声が大多数でした。
「ハレの日のご馳走のおすし」「ちょっといいことがあった時にご褒美のおすし」「ちょっと奮発したら食べられるおすし」など、特に女性に強いようです。
老人ホームへすし慰問 ことしも厚焼組合大阪支部
関西厚焼工業組合大阪支部(藤本裕之支部長)が9月15日、大阪市生野区の特別養護老人ホーム「インパレスみのり苑」(社会福祉法人久栄会=岩崎通子理事長)へすし慰問を行った。同組合は9月15日を「大阪寿司の日」(日本記念日協会認定)とし、業界発展を目指している。
すし600パックを販売 旭支部が区民まつりで
「いらっしゃ〜い、回らないすし屋のおすしですよ!」。
8月28日に開かれた第36回「旭区民まつり」で、今年も旭支部(江川一三支部長)の組合員9店が協力して大阪すし販売コーナーを開いた。
商品は3種類。シーフード巻き4個と鯛、うなぎ、えびの箱ずしの「アラカルト」、とんかつとレタスを巻いた「虎勝巻」、具材どっさりの「ちらしすし」。値段はお茶缶付で1コイン(500円)。各200個、計600パックを販売した。
毎年、このまつりですしを買うという市民は「おいしいので家族みんなが楽しみにしています」と5パックを買い求めた。
がんばってます 堺東支部 寿し丸
シルバーデーに大サービス「地域の皆さんに喜ばれてこそ」
今年度から堺東支部長に就かれた天本辰美さんの店、寿し・割烹「寿し丸」を訪ねた。
天本さんの出身は佐賀県基山町。17歳の時、親の反対を押し切って大阪へ。知り合いのつてで日本橋のそば屋へ就職。2年後に「もっと視野を広げたい」と会社員となり営業の仕事を5年間した後、25歳になって大阪と堺に店があるすし店に就職。3年後の昭和55年、28歳でかねて念願の独立を果たした。
5人も座ればいっぱいの小さな店だった。商圏内には5〜6店のすし店があり、「地域からもなかなか受け入れてもらえなかった」と言うが出前に力を入れ地道にお客を増やしていった。
昼は800円のすし定食が好評。にぎり5貫と巻すし、ミニうどん、サラダとフルーツがついている。毎週月曜の「シルバーデー」には、60歳以上のお客に同じものを500円で提供し大人気。「地域の皆さんに喜ばれてこそ成り立つ商売ですから」と天本さん。
大阪ガスが「涼厨」出展 盛大にフードテック2010
「フードテック2010・国際食品産業展」((社)大阪国際見本市委員会主催)が9月7日から10日まで、第59回「外食産業フェア」((社)日本外食品卸協会主催)が8日から10日まで、大阪・南港のインテックス大阪で開かれた。
特に注目を集めたのは、大阪ガスが業界向けにPRする「涼厨(すずちゅう)」コーナーのガス炊飯器やフライヤー、ゆで麺器、食器洗浄器、寸胴レンジなど。体験コーナーでは、炊飯器など使用中の熱気であふれる通常の厨房と、「涼厨」を使った涼しい厨房を比較し、その大きな違いを体感してもらった。
すしや万歳
今年の暑さには参りました。39.9度。公園の木々も立ち枯れ、自身も熱中症らしきを体験し、体調はバラバラ、1週間ほどフラフラ状態だった。
昼辛抱して働いて、夜ぐったりで「すしでも取ってくれ」。すし屋の出前が急に伸びたと新聞記事。何が幸いするかわからん。
この暑い太陽光を利用して太陽電池パネルをサウジアラビアからモロッコまで砂漠地帯に敷き詰めると、たった6時間で世界の1日の電力をまかなえると。ホンマかな?それも1兆円でできる。カタールなどが投資資産を集めている。
それにしても日本の赤資産900兆円、何の役にも立たずに、どこに消えたのか。
垂水主税さんの鮨歳時記、読ましていただいた。感服仕りました。戦って戦ってここに到着したすし屋の歴史が良く解る。職人の世界でもいじめや差別があり、耐えて努力された姿が生き生きと書かれている。1ページを開けた途端「小手先の仕事をするな」と。食文化は人に栄養を与え、常に文明の土台を作る。その自意識の高さと学識の広さはすごい。
自身が命がけで修行して築き上げたもの、失敗ばかりして悟った事、絶対してはならない事(食中毒など)、気をつけねばならぬ事、一言一言が続く後輩たちに愛情深く教えている。
婚礼の引き出物に持たせるすしの折詰(細工すし)、30年前で1折4,500円。5升釜で40杯(2石)のすし飯を毎日炊いたとある。今若くして明日を目指す調理師さん必読の書である。
暇だ暇だと言う前に、明日のためにせねばならぬ事、もう一度見直そう。全く素晴らしい本を頂いた。
日本に来た外国人観光客の42%が「おすしが最高だ」と言って帰って行くと言う。これもみな先人たちの努力あってこそだが、フランス、イギリスですし屋をやっている友人からも「ノルウェーさばのバッテラが売れる」「地中海の本マグロ、平目、いわしは最高だ」と。商売がやりやすい等の報告がうれしい限りだ。この世界に誇るすし文化、脈々と受けつなげるために、儲けはおいといて、一層努力をせねばなるまい。