平成25年7月20日号
第647号
 
 
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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
「生衛業の雇用問題について」--特定社会保険労務士・南英一氏の話--
大阪で多いのは【解雇トラブル】
平成24年度、全国の総合労働相談は約107万件、うち民事上の紛争相談は約25万件で、1位「いじめ・嫌がらせ」、2位「解雇」、3位「労働条件の引き下げ」。大阪では総合労働相談が約12万件、民事上の個別紛争相談は約2万3,000件。相談内容は「雇用問題」がトップで35%、続いて「労働条件」22%、「いじめ・嫌がらせ」は15%。これらトラブルを未然に防止するためには、就業規則や契約内容などルールを明確にすること。まずは労働基準監督署など行政機関の相談窓口、または大阪府社会保険労務士会へ。斡旋申立費用は無料で労働者、事業主どちらからの相談にも応じる。
問=大阪市北区天満2丁目社会福祉労務士会館4階、紛争解決センター、TEL06-4800-8188
がんばってます
南支部 高砂
南支部 高砂鎌谷さんは兵庫県高砂市の出身。中学校を卒業してすぐ、姫路市の加工ずし、今でいうテイクアウト専門店に就職。毎朝6時から1石のシャリを炊き、すしを巻き、握り、仕事の速さ、仕事ぶりが身についた。もっと技術を覚えたいと19歳で大阪へ。御堂筋沿いの「幸鮨」、谷町の「一平寿司」、ミナミ「明石寿司」などで修業し、旧千年町で5坪の店を開店した。3年後に旧畳屋町の天祥ビルへ、平成12年に宗右衛門町の料亭「ヤマト屋」隣の1軒家に移り12年間営業し、そして昨年、現在地に移った。
「食べたい物を食べたいように」お客に提供するのが同店のモットーで、名物の穴子料理は70種類もの注文に応じる。穴子は高砂で漁師をする弟さんが、泳ぎで送ってくる。
一家言持つ鎌谷さん「にぎりずしのシャリはだんご状態で、肩、腰、足をつけて握れる職人が少なくなった。すし屋の立ちはネタケースと共に一つの舞台、南支部 高砂そこで芝居ができる職人にならなくては」と。そして「若い従業員をお互いに組合員の店に派遣し、他の技術と商売を経験させることができれば、業界の向上につながるのでは」と希望する。
【泳ぎ穴子料理・高砂】大阪市中央区東心斎橋2-7-5 TEL06-6211-8800。午後5時から翌午前2時まで。日・祝休み。
商業振興へ税制改正
設備購入などで控除 鮓組合もアドバイス機関
厚生労働省健康局生活衛生課が5月2日、平成25年度税制改正で、商業・サービス業・農林水産業の活性化税制の創設を発表した。同税制は中小企業等が経営改善に関する指導や助言を受けて、器具備品(30万円以上)または建物附属設備(60万円以上)を取得した場合、取得価額の特別償却または税額控除が受けられる。この税制では、設備投資をより効果的なものとする観点から、一定の中小企業等を支援する鮓組合など「アドバイス機関」から経営改善に関する指導および助言を受けることが適用要件となっている。詳細は税務署、税理士等に相談を。
この夏、食中毒ゼロへ組合あげて取り組もう
細菌性食中毒に注意を
大阪府ならびに各市の衛生当局が「食中毒防止について」と題し、組合員に一層の注意を呼びかけている。特にカンピロバクターやサルモネラ属菌などの細菌性食中毒は夏場を中心に多発している。飲食店や仕出し、給食業者には今一度、自主衛生管理体制の強化を徹底し、予防に万全を。行政からは「食の安全安心メールマガジン」により情報を発信しており、飲食関係者の無料登録を呼びかけている。
また、大阪市健康局では今年も「食中毒注意報」を発令中。大阪市では過去10年間のうち35.1%が7月から9月に発生しているため、毎年その3ヵ月間「食中毒注意報」を発令し、特に注意を呼び掛けている。
店自慢!この一品 特上ちらし
東住吉支部「都寿し」沖本剛志さん
特上ちらし天然エビ、トロ、ウナギ、アナゴ、ウニ、イクラなど、贅沢に盛り込んだ自慢の一品、1人前3,000円で注文に応じる。長年、保険委員長をしていただいた沖本雄次郎さん(東住吉支部長)の店。二代目剛志さん(青年研究会会員)は「これからもおいしい本物の味を提供していきたい」と話す。
すしや万歳
大阪駅に出来たグランフロント、近畿大学のまぐろの店、オープンと同時に店内満席、廊下にすぐ50人位並ぶ。もうその時点で本日分売り切れの札が出る。故にまだ入ったことがない。しかし、こんなところでも暇な店もあり、客の呼び込みをしている。中はガラガラ。商売の妙、客に尻を向けてても、入るところはよく入る。これが自由に操れれば鬼に金棒。すし屋も回転ずしの次の一手、考えておかねば。
和歌山での子どもの頃は、朝起きてすぐカナブン、カブト、トンボなど捜して獲るのが楽しみだった。別にそれをどうこうするのではなく、ただ獲って数を競うのだ。虫たちにしたら迷惑な話、子どものおもちゃにされるだけ。
夕方、日が暮れ出すと、山から赤ガニが口から泡を吹き、ザワザワ音を立てながら下りて来る。その数、億はいただろう。それを足で踏みつぶして遊ぶのだ。今から思えば、みんな川岸の泥をなめに下りて来ていただけなのに、カニにとっては迷惑な話だ。
それだけいたのに今は1匹もいない。原因は多分、農薬。人間だけが生きられたら、それでいい話ではない。環境を潰してしまうのは一瞬だ。人間がもう少し辛抱して生きたら、それで済む話は山ほどある。
景気も大事かもしれないが、たまには空を見上げ大切なもの探したら良い。
60で定年退職したお客が、一緒に遊ぼうと誘いに来てくれる。気がつけば私ももう67歳。最早、銭儲けしようと思って働いていないが、残ってくれてる若者の給料だけでも、はじき出さねばと頑張っている。
従業員が途中で辞めないようにと気を遣って育てていると、反対にもうこちらの気がしんどい。旨いもんも、もうそんなに食べられへんし、楽しく愉快に過ごせば残りは幸せをかみしめ合って生きられるのに、今まで切った張ったで修羅場を仕切ってきたのが体にしみこんでいる。
店やめて、一人で気楽にやること捜そうか。終点をどんな形にしようか、まだ迷っている。