平成26年9月20日号
第661号
 
 
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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
大阪組合でも、かなりの広がり
名店が工夫し「長寿巻」
福井県組合が発祥の「長寿巻」、昨年から全国すし連が取り組みを始め、大阪組合でもポスターを作って全組合員に配付。2年目の今年は、かなりの広がりがあったようだ。
三栄食品の巻芯を2本使って 南支部「大喜本店」
井上理事長の南支部「大喜本店」では、来店者に「敬老の日に昆布シートで巻いた高齢者、子どもさんにも食べやすく美味しい巻ずしです」とのチラシを配り、9月1日から20日まで予約注文を受付け販売。すしは(株)三栄食品の巻芯2本にキュウリなど具材を加え、値段は1本1,500円。
南支部「大喜本店」
贅沢な具材を特注の折箱で 堺支部「すし半堺店」
井沢堺支部長の店「すし半堺店」は昨年から販売を開始。今年も9月13日から15日まで店頭にA2大ポスターを掲出して予約を受付け、当日の注文にも対応した。
内容はエビ大3匹、穴子中1本、数の子2本、干瓢、椎茸、玉子、三つ葉の7種類を錦糸玉子と焼海苔で巻いて巻芯とし、の上にシャリを乗せて昆布シートで巻いた。昨年、長寿巻用に作った「敬老の日」のお祝いにふさわしいカラフルな折箱に入れて、1本1,300円、2本2,300円。
井沢さんは「多くは予約注文。数は出ませんが、今のうちにやっておかないと、すし屋ブランドになりませんから」と話している。
堺支部「すし半堺店」 堺支部「すし半堺店」
ふぐ処理講習会
受講申込は10月15・16日(株)ホリデーと組合の共同キャンペーン
大阪府の平成26年度「ふぐ処理講習会」が今年10月末から11月にかけて、学科と実技に分けて開かれる。申込書は各保健所、大阪市内の各保健福祉センターなどで配付中。 問合せ先:府民お問合せセンター「ピピッとライン」06-6910-8001、または大阪府健康医療部食の安全推進課・流通監視グループ06-6941-0351。
すし500食を完売
旭支部が区のまつりで
pict1旭支部(江川一三支部長)が8月26日、旭公園で開かれた「旭区民まつり」にすしブースを出店した。協力したのは松寿し、小づちずし、松葉寿し、末広寿し、福すし大宮総本店、すし一。
各店が手分けして500食を用意。商品は生ものを使わず、豚カツを巻いた勝虎巻、ちらしずし、小判型容器に入れたうな丼の3種類で、値段はいずれもお茶缶付きで1コイン(500円)。午後4時から販売を開始したところ、たちまち行列ができスタッフは大わらわ、6時には完売した。特に勝虎巻が人気だった。一昨年、昨年とも早朝から何百食も用意したが、いずれも突然の豪雨で中止となり「大損害だった」と役員。祭りには「おいしいおすしが安くて」「晩ごはん用に」と楽しみに買いに来る市民も多く、スタッフ全員やりがいを感じている。
新日本風土記で箱ずし紹介
pict19月5日にNHK・BSで、同13日にNHK2チャンネルで放映された「新日本風土記」で大阪の箱ずしが紹介された。テーマは「水都・大阪」。淀川での大阪天満宮「天神祭船渡御」やLSD電球5万個を大川に流す「天の川いのり星」など、水の都ならではのイベントを紹介。その後、水の都が生み出した名物として120年前、船場の吉野寿司が考案し、現在の箱ずしの原点となった「二寸六分の懐石」を紹介。浪曲「森の石松」でおなじみ三十石船の下り、「すしくいねぇ」のすしは箱ずしで、江戸前にぎりが誕生する100年前のことだと。
吉野寿司の七代目・橋本卓志さんは「東京に修業に行きましたが大阪とどこか違う。それは〈水〉だったように思います」とコメント。ナレーションでは「箱ずしは水の恵みが生み出した大阪名物」と締めくくった。
がんばってます 茨木支部 魚庵すし若
本物のすしを提供
pict1JR茨木駅西口ロータリーから徒歩2分に「魚庵すし若」がある。迎えてくれた同社社長の若林三雄さん(72歳)が一番こだわって集めたのが織部焼。茨木は後世に名を馳せる茶人で陶芸家・古田織部の出身地であることと、「食器にとらわれない形状が、すしや料理を引き立ててくれるから」だという。
若林さんは昭和17年、茨木市で誕生、生家は農業と養鶏場を営みながら魚屋、仕出し屋もしていた関係から小学校の時にはサバを3枚におろしていた。昭和41年、24歳で市内春日町で「すし若」を開業、仕出しに力を入れた。翌42年には割烹とふぐの「てつ若」、その後、とんかつ屋、炉端焼き店も開き、45年の万博景気で店は大繁盛した。
pict1現在地で「魚庵すし若」をオープンしたのは昭和53年。1階はカウンター、テーブル席と調理場。2階は「大鯛」「鮪」など名前をつけた4部屋、ぶち抜けば42人まで収容の座敷。1階カウンターは5mの木曽檜で、伊勢神宮の遷都際に奉納する材木店から特別のコネで購入したもの。端材は店頭の看板や店内随所に使用され、年月を経て味をかもす。メニューは月替わりで「すしコース」3,800円〜、「旬菜コース」4,300円〜、お手軽な「すし定食」1,050円など。名物は「横綱巻」3,000円。手焼きの玉子、栃木の干瓢、大分のどんこ椎茸、穴子、車エビなどの直径10㎝近い太巻き。節分には1,000円の「恵方巻」を3000本売る。雀、松前、穴子棒ずしを詰め合わせた「おせち」は7,800円。
pict1若林さんは27歳から表千家の茶道を勉強し、料理でお客をもてなす心を学んだ。これからの商売については、「消費者の健康志向が強まる中、シャリのボリュームを落として美味しさをどう伝えるか、新メニューの開発が職人の腕の見せ所です」と。勤続32年の店長、岩永孝さん(51歳)は今年5月の組合総会で「浪速 すしの名匠」に認定され、若林さんは「信頼おける店と一心同体の人材です」と受賞を喜ぶ。正社員は15人、店長心得の若林高広さんも頑張る。
若林社長は茨木商工会議所の商業部会長、茨木市国際親善都市協会会長、茨木少林寺拳法連盟会長も務める。
【魚庵すし若】茨木市西駅前町6・22、☎072・622・1335。営業は午前11時〜午後10時(ラストオーダー9時30分)、月曜日定休。
商友会に入会しました。よろしくお願いします。
(株)ホリデー大阪支社
組合との共同企画、グルメと名所巡りの日帰り旅行など企画する旅行会社。
【(株)ホリデー大阪支社】
大阪市北区大融寺町5-15、梅田イーストビル5階、☎06-6361-7588
大阪商工信用金庫・日本橋支店
かなり有利な定期預金。資金ニーズにも積極的。
【大阪商工信用金庫・日本橋支店】
大阪市中央区日本橋1-17-17、☎06-6633-8121、担当=得意先課・森係長
(株)大源味噌
創業180余年、伝統の味。合わせ味噌など業務用も。
【(株)大源味噌・本店】
大阪市中央区日本橋25-6、☎06-6641-5463。大丸心斎橋店地下1階に直営店。担当=安斎氏
((株)あいおいNDIサポートBOX大阪支社
お客ときめ細かく対応。集団取扱い制度がお得。
【(株)あいおいNDIサポートBOX大阪支社】
大阪市中央区本町4-1-7、☎06-6267-8760。担当=新田氏
すしや万歳
伊丹のJRと阪急の間にある酒蔵通り、白壁の塀が並びいいムードの設えである。造り酒屋の横に湧き出す清水は、地域の人たちが毎日汲みに来て大勢並んでいる。その中にヘルシー野菜ずしと書いてあるすし屋に入った。何か少し変な違和感、男性2人、女性3人、全員中国人。一人の女性は手袋をしてすしを作り、他の子も赤出しやそれぞれの仕事をしている。ネタも特大で割安感はあり、器用な中国人という感じだった。
もうこんな時代なのかな?それにしても彼ら、勇気があるなぁ。
阪急三番街、大阪一の飲食店が並ぶところ。以前は普通のスタイルのすし屋さんが多かったが、久しぶりに行ってみて、なるほど店の広さが2分の1になって、立ち食いすしに変わっているところが目立った。
8月に一等場所で新規オープンした立ち食いの店に入った。可愛い女の子もシャリ玉の上に一生懸命魚を置いている。一品ずつ注文すると男性が握って持ってきた。すぐに食べるからか、シャリは温かかったが食べやすい。値段も赤出し飲み放題で定食800円、お好みにぎりは100円からあり上代2巻400円、500円。これといった変わったネタがあるわけではなかったが、シャリが温ったかいのがアレッと思った。
全国的に一等場所で居酒屋経営をしている塚田農場という名の焼とり屋さん。焼とり1,220円と超高め、唐揚げ、胸肉タタキ、一応どこでもあるメニューは揃っているが、生ビールお替りと言うとてっぺんの泡にニコニコマークとかハート型とか描いてあり、びっくりする。カフェのウインナコーヒーみたい。これは伝わる。ニラ釜玉460円、牛もつ酢の物600円、キビナゴ炙り450円。ぐるなびの紹介では、店長の年俸は2,000万円を超えるらしい。
我々の商売とはどこかが違う。そんなに儲かる商売あるか?みんな自由に明るく快活、ユニークな発想は大歓迎、店内は笑いが絶えない。入社したての若者も嬉々として走り回っている。我々と違ってそんなに難しい仕事ではないから、上から怒られることも少ないから、こんな風に仕上がるのかな?1人5,000円以上には必ずなる。焼とり屋なのに、高くても旨い物、ユニークな物は、みんな一度は食べたい。
この頃、特に客に言われることがある。「おやじ、お前握ってくれや」。練習に握らせてやりたいと思っているのは良く分かるが。「きょうは家族の誕生日会やから、とびきり旨いすしを食べに来たんや」と。
すべて同じ材料でシャリも同じで、どこが違うんやろか。歳をいくと手に力が余りないから、そ〜と握る分、フワァーとしていい感じなのかな。身内も「美味しいわ」と言う。本人は分からない。これって一番大事なことなのかな。