平成28年6月20日号
第682号
 
 
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盛大に第58回通常総会を開催
組合の総代、理事と来賓、商友会商社を迎えて開かれた総会第58回通常総代会が5月26日、天王寺区逢坂の料亭「天王殿」で開かれ、平成27年度事業報告・同収支決算、28年度事業計画・同収支予算案を執行部提案通り承認、決定した。来賓と商友会会員商社を迎えた式典では、優良従業員を表彰すると共に、4年目の「浪速 すしの名店」「浪速 すしの名匠」を認証した。会場の正面は能舞台、窓の外には紫陽花が咲く日本庭園、懇親会は料理長が腕を振るった日本料理で、これまでのホテルで開いてきた総会とは趣ことなる総会となった。
新旧年度替わりに伴う諸議案
すべて原案どおり可決
「これからもご協力よろしく」と井上理事長開会にあたり井上理事長は、6月8日の全国すし研究会大阪理事会、7月7日の女性部カラオケ大会、8月4日の納涼ビアパーティ、9月13日の日帰りバス旅行などに多数参加を呼びかけ。
司会の藤井副理事長から「総代と理事の出席者は45人、委任状82人を含め129人で成立している」と報告。議事録署名人に金子常務理事を指名し、定款35条の規定により井上理事長が議長となり臨時総会を開催、退任した室田監事の後任として井上昇氏(住吉支部・住吉松すし)の推薦を提案し拍手で承認。
新旧年度替わりに伴う以下の議案を上程した。(かっこ内は提案者)
 1. 平成27年度事業報告案(橋本常務理事)
 2. 同収支決算案(金町副理事長)、同監査報告(橋野監事)
 3. 損失処理案
 4. 賦課金徴収額と徴収方法
 5. 加入金設定案(菊地常務理事)
 6. 平成28年度事業計画案(成尾常務理事)
 7. 同収支予算案(菊地常務理事)
―を原案通り拍手で承認。門口副理事長が「とどこおりなく総会が終了したことに感謝します」と閉会挨拶を行った。
従業員表彰、「名匠」「名店」認証も
各業来賓から心温まる祝辞 式典
「福ずし大宮総本店」の藤井氏(左)に優良従業員表彰式典は岡田副理事長が「さわやかな時期、大阪府・市、友好団体、商友会会員商社ら多数の出席に感謝します」と挨拶して開会。井上理事長は「5期10年目の理事長に選ばれ、執行部に若手を登用するなど組合の活性化に努力してきた。組合にとっても大変な時期だが、近畿ブロックと交流を深め、全国の組合を盛り上げていきたい」と挨拶。
恒例の永年勤続優良従業員表彰は、藤井亮平氏(旭支部・福ずし大宮総本店)、安井俊夫氏(東淀川支部・魚庄)、濱田雄二氏(同・蔵すし)の3人。代表して藤井氏に井上理事長が表彰状を贈呈、藤井氏が「この栄誉を汚すことなく心新たに頑張ります」と謝辞を述べた。
商友会を代表しアサヒビール大西副支社長(左)から目録贈呈続いて4年目の「浪速 すしの名匠・名店」の認証式。井上理事長は「一番大切なものは家族、次に仕事、みんな自分ひとりではできない。これからもすし屋仲間が互いに切磋琢磨を」と述べ、名匠3人と名店3店に賞状と盾を手渡した。
また、商友会会長商社・アサヒビール(株)大西副支社長から目録が贈呈され、来賓の大阪府・市、近畿ブロック、商友会代表から祝辞(別稿)、祝電が披露され、金町副理事長が閉会の挨拶。
大阪組合の "顔" として
「名匠」3人、「名店」3店を認証
「名匠」に選ばれた(左から)成尾、橋本、粟飯原氏と井上理事長総会で「浪速 すしの名店」に3店、「浪速 すしの名匠」に3人が認証された。司会の江川副理事長は受章者を「いずれも大阪すし業界の牽引役です」と、ユニークな語り口で発表。組合の名店・名匠認証制度は、大阪の伝統あるすし技術とサービスを提供する店と個人を顕彰するため平成25年からスタートし今回で4回目。井上理事長は「名店」の(左から)「すし半堺店」井澤氏、「喜多八」加藤氏と井上理事長各人に賞状と盾を手渡した後、「認証委員会を何回も開き、全員一致で決定した。この制度はこれからも継続し、大阪を代表する店と人を認証したいので、支部から推薦を」と話した。
平成28年度「浪速 すしの名匠」
吹田支部「なるを」
店主 成尾友紹氏(47歳)
従事年数 22年
うどんや丼もの、大阪ずしを売る食堂として昭和3年に祖父の兄・成尾熊雄氏が創業。祖父の成尾喜四郎氏は長年、組合経理委員長、副理事長として貢献。孫の友紹さんは平成16年に店を引き継ぎ、箱ずしなど大阪ずしも積極的に販売。全国コンクールなどで何度も入賞、平成21年から27年まで青年研究会会長。「専門調理師」「調理技能士」の資格を取得し、現在は調理技術技能評価試験の地方試験委員を務める。
門真支部「すし都(みやこ)」
店主 橋本幸博氏(68歳)
従事年数 36年
長崎県雲仙市で魚屋を営む家で中学を卒業し、集団就職で大阪市旭区の福寿しに赴任。10年後、親戚の魚屋を10年間手伝い、35歳で茨木市宇野辺で「すし都」をオープン。10年後に現在地に移転し23年になる。京阪・大和田駅から徒歩10分の庶民的な町、地域のニーズに応じて、すし・幕の内・会席料理から麺類・丼物まで気軽に出前に応じる地域に愛される店。
東大阪支部「粟寿司」
店主 粟飯原昌弘氏(43歳)
従事年数 25年
昭和48年、JRおおさか東線・長瀬駅前で両親らが開店。昌弘氏は高卒後、キタやミナミのすし割烹店などで5年間修業、その後、両親と一緒に店で働き、平成17年に父親が他界後は母親の南恵さんと二人で店を切り盛り、24年に結婚した奥さんの茜さんが戦力に加わった。平成27年から青年研究会会長として組合事業にも積極的に協力し、すし技術コンクールにも出場する。
平成28年度「浪速 すしの名店」
直轄・有限会社「喜多八」
代表取締役 加藤丈夫氏(76歳)
営業年数 51年
三重県の長島温泉近くの出身。中卒後、名古屋の仕出し料理店を経て20歳からJR・美章園駅前のすし割烹「新八」(店主は長年組合役員)に勤務。24歳で寝屋川市八坂町で独立し、2年後に有限会社を設立、平成2年に現在地に本店を構え、一時は独立・のれん分けで京阪沿線に15店もあったが、現在は本店に集約。売上げは仕出しと出前が65%、宴会と店売りが35%。ランチタイムに限らず女性客が多い。
堺支部「すし半 堺店」
店主 井澤良孝氏(74歳)
営業年数 48年
堺市の農家出身。高卒後、サラリーマンを経て昭和38年、21歳の時、「阿倍野すし半」に就職。昭和43年に26歳でのれん分けしてもらい堺店を開店。「丸かぶり」や「長寿巻」では独自のメニューとオリジナルパッケージを作り販促に努力、店で落語会を開くなど、お客と地域との交流を図っている。組織委員長、堺支部長としても組合に協力。
天王寺支部「りき六」
店主 岡本力造氏(79歳)
営業年数 38年
店主は港区の出身、中卒後、上六交差点角の飲み屋街(現在のハイハイタウン)で人気の居酒屋「赤ふんどし」で20数年勤務し、昭和53年に41歳で開店。「おいしい肴の店」がキャッチコピーで、すし・お造り・煮魚・焼魚など魚中心の料理が人気。店主は包丁こそ握らなくなったが毎日出勤、長男の崇氏を中心に職人、パート・アルバイトら12〜13人で元気に営業する。
若手経営者が活発な議論
第21回 全国すし研究会大阪理事会開く
3時間半にわたって話し合った大阪理事会(大阪鮓会館で)全国の若手経営者らによる全国すし研究会(今井努会長)が6月8日、大阪鮓会館で大阪理事会を開催した。出席者は北海道から近畿地方まで8団体、大阪組合OB、役員を含め約50人。全国持ち回りで2年ごとに理事会と大会を開いており、約50年の歴史がある。
今井会長(札幌市)は昨年の札幌大会への参加に感謝。来賓の齊藤大阪府食の安全安心推進課長は「情熱ある若いすし屋さんたちが大阪に集まると聞き、ひと言激励したいと来ました。経営者の高齢化が進む中で、皆さんを中心に将来へバトンをつないでもらいたい」と挨拶。井上理事長は歓迎の言葉を述べた後、「全国すし連の会合に参加したが、今日の開催を知らない理事長がほとんどだった。もっと組合と連携してほしい」と。大阪・粟飯原会長(左)から来年の大会ホスト役、京都・山下会長に研究会旗を…
司会の成尾大阪組合青粟飯原年委員長は「今回の大阪理事会は費用を削減し、レトロな組合のビルでじっくり実りある話し合いを目指した」と報告したところ会場から大きな拍手が…。続いて参加各会を紹介、粟飯原大阪組合青年研究会会長が議長、山根副会長が書記役を務め議事進行。会則改訂で会長は大会開催地の会長で任期は1年、再任は妨げないこととなり、粟飯原会長から来年の大会開催地、京都寿友会の山下会長にバトンタッチ。
来年は京都で大会、再来年は愛知県で理事会、平成30年には静岡県の大会に決定。来年の京都大会は寿友会がホスト役となって6月14日、奈良市のホテル日航奈良で開きたいと発表。山下会長は「これを機会にすし組合がない奈良県にもつながりができれば」と話した。また、研究会へ興味を持つ宮城県、秋田県、山形県の加入を歓迎。研究会の連絡網にスマホのLineを使うことなど話し合った。
大阪育ちのこころちゃん通信
大阪府食の安全推進課から
大阪府鮓商生活衛生同業組合の皆様、日々の衛生確保ご苦労様です。大阪府健康医療部食の安全推進課長の齊藤です。
ある日の会合で井上理事長とお話する機会があり、全国すし青年研究会のお話、組合の現状等についてお話を聞かせていただくことができました。常日頃から私たちは、食の安全安心を確保するためには、お店で日々働く人が重要な鍵を握っており、どのようにサポートするかが、われわれ行政の大きな役割と考えています。
今月号から毎月、組合員の皆様へ私たち行政スタッフが日頃考えていることや思っていることなどを「大阪育ちのこころちゃん通信」としてお伝えさせていただくことになりました。皆様方の気づきやひらめきに、またすし業界活性のきっかけなればありがたいと思っています。
自然の恵みを大切にし、素材を上手に生かす伝統あるお寿司文化を守っていくためにも、皆様方にいろいろな情報を伝えていきますので、よろしくお願いします。(筆者=大阪府健康医療部食の安全推進課長・齊藤浩一氏)
すしや万歳
店の前にライフがオープンした。便利になったと言う人と、以前からやっている個人店主は店を閉店すべきか迷っている。肉屋、魚屋、コンビニ、客が全然来ないと嘆く。すしも毎日うず高く盛り上げて売っている。勢いのあるところに人は集まる。人生、引いてはダメだと分かっているが、戦いにくたびれてきてしまった。
内環状線にすし海鮮居酒屋がオープン。駐車場が広くとってあり、100坪位のところに半分だけ店舗。生ビール190円(サッポロ)、串カツ半値、すしも大きな穴子が乗ってあり上にぎり1980円。〈売らんかな〉の勢いが感じ取れる。
順番待ちで1時間ほど並んでから入った。満員だ。でもやっぱりプロではないから、喉から手が出るほどのうまさ、魅力あるものはなかった。すしもイマイチだった。
おやじが言った。戦争になったら食べるものがなくなってしまう。親戚を頼って疎開しても、皆んな急に冷たい、よそ者扱い。「小さくてもいい、絶対に田舎に土地を買っとけよ」と。
それが先日、和歌山の役場から通知が来て、登記をやり直したいので来て欲しいと。土地を買っていたのだ。田舎のことだから、30坪の畑といっても猫の顔ほどの段々畑。山の中腹なので行く人もない。そこまで肥タンゴをかついで芋を植えていた。それで子どもら4人が生き延びた。今は草ぼうぼうで荒れ放題と思う。「もう要らん」と言おうと思って子どもらに聞くと「行ってみたい」と。何不自由なく暮らしている彼らに、その頃の生活は想像もつかないだろうに。
何かの勉強になるかもと、連れて行くことにした。海からすぐ後ろがキッタチの崖、足の半分しかつけない幅を登る。そこに畑はあった。少しでもバランスを崩すと海まで落ちる。買った後、すぐ戦争に行った父、母一人で子育てをすることになる。煮干しと芋で乗り切った。
帰路、3人の娘は空を見上げて無言だった。
3番目の娘が腹を切って第二子を産んだ。女にしてみれば命がけの仕事だ。何が起こるか分からない決死の覚悟だと思う。
だが産むことの充実感、我が子を育てるという幸せ、そして子どもと共に生きれる満足を、娘は最高だと言った。男には入りきれない神の領域だ。
女系の力はすごい。底力はやっぱり女かな…。