新鮮・採れたて情報 2023.2
2人の思い受け継ぎ がんばってます 堺東支部 割烹司
炭火で焼いたうなぎが人気 ベテラン従業員がお店盛り立てる
割烹司(岡田八重子さん経営)は、副理事長だった岡田守雄さんと昭和44年に開業。その後、次男の伸行さんにお店を譲ったが、8年前に45歳の若さで亡くなった。守雄さんも旭日単光章を受章した翌年の令和2年に帰らぬ人に。そして八重子さんがお店の代表に就任し、お店を盛り立てていくことになった。
伸行さんが亡くなり、従業員の岩本雅さんが組合青年部に参加するようになった。岩本さんは、手に職をつけた仕事がしたいと高校卒業後に入店。伸行さんの厳しい指導のもと、修業を重ねた。
従業員は岩本さんの他に職人さん2人、パートさん8人。皆10年以上のベテラン。伸行さんの妻ゆきさんは、仕出しの手伝いやお店の表回り、経理を担当。八重子さんがいない時も安心してお店を任せられる存在だ。
お店は夜のみの営業だったが、コロナの影響でランチ営業を復活。葬儀会社の料理も引き受けており、定休日は水曜日だが、仕出しは年中無休で営業している。
ランチメニューは、にぎり7貫と細巻の寿司定食、4種盛りの造り定食、天麩羅定食(共に茶わん蒸し、赤だし付き各1000円)。にぎりは2貫330円から。人気メニューはダントツでうなぎ。うなぎは三重県産の養殖を使用、炭火で丁寧に焼いている。1匹半入ったうなぎ丼松は5000円。竹3410円、梅1870円。鰻蒲焼きがついた松花堂懐石は5000円〜。法事の席や出前での注文が多い。鍋ものはうどんすき、カニすき、てっちりの他、伊勢海老、あわび、さざえ等が入った山海ちゃんこ風ピリ辛鍋の寿多皆鍋(スタミナなべ7700円)には、お店オリジナルの司巻が付いている。きゅうり、しいたけ、かんぴょう、カニが入ったお寿司で、ちょっと甘めの仕上がり。開業当時からあるメニューで、あっさりを好む方に人気だ。
客層はファミリー、会社関係、友人関係など、法事、結納、お宮参りで利用する方も。遠くは神戸や和歌山からご夫妻で来店され、家族ぐるみのお付き合いだとか。ほとんどのお客様は紹介で来店し、その方がまたお客様を呼ぶという。お客様も世代交代し、子供さんが大人になって、家族を連れて来てくれる。職人さんも皆気さくで、お客様も安心して来店できるというのもある。「お店に入ると、お客様が好きで来てくれているんやなあと感じます。常連さんに多く来ていただいて、ありがたいです」とゆきさん。
岩本さんは昨年10月に開催された、すし技術披露会で見事金賞を受賞。
「20代の時に初めて出場した時は、時間内に作り上げるのが精いっぱい。金賞を受賞して率直に嬉しく、びっくりしました。これから先もずっと勉強。自分自身も技術力をアップし、技術を受け継いできたので、今後コンクールに出場する若手の為に、育成にも力を注ぎたい」と岩本さん。
八重子さんは「息子、主人亡くなった後、本当に皆よく頑張ってくれて頭が下がります。皆が、頑張ってお店を盛り立ててもらって今があります」と話してくれた。
【割烹司】堺市中区深井清水町3459。営業時間:昼・午前11時30分〜午後1時30分、夜・午後5時〜11時(土日祝は〜10時)、水曜日定休。
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 少し寒さが和らいでくると、淀川堤防周辺が賑やかに成る。鳥の数が急に増える。城北公園は、鳥が小魚を食べ易い様に、網で魚を囲ったり、止まり木を作るなど色々工夫して、鳥がたくさん来るよう皆んなで応援している。
珍しい小鳥の写真を撮るのに、カメラマンが十人位、常に構えている。メジロ、インコ類、キレイなルリ鳥、ひばり。他にもまだ見た事がないような鳥が見れます。詳しい方はぜひ来て下さい。小鳥達を狙う、イヌワシの急襲も見れますよ。空気も旨いです。大阪の楽園です。 - 母が作ってくれた、七五三の服。自慢気に写真に収まっている。父の軍服をつぎはぎして作ってある。非常に上手く出来上がっている。私も好きで、この服ばかりを着ていた様だ。手元は水鼻をふくものだから、テカテカに成っていたが。
終戦当時、皆んな貧乏だ。食べる事が満足に出来ない人ばかり。そんな時から、贅沢品を売るすし屋を営んでいた。巻ずし、バッテラ50円。にぎり100円位だった。カウンターで出すすしは、一皿2カン10円。それでも遠足・運動会の時は良く売れた。急に買いに来るとシャリが無くなり、カマドにトロ箱の木をくべて、客の注文が有ってからシャリを炊くのだ。間に合う訳がない。子供皆んなで手伝った。でも何とか生きのびた。
親と一緒にワアワア言いながら、楽しく働けた思い出は、我が人生最大の幸せで有る。 - 久しぶりに郵便局に行ったら、「旭わがまちお宝」認定店舗のお菓子屋のケーキを、当局限定販売として売っていた。他にも、物品販売のパンフレットが壁一面に置いて有る。昔の郵便局と全然違う様子だ。
コンビニでも仕出し承りますのパンフ、他の商店ももう形振り構わず猛り立って、やれる事は何でもやる。皆、必死だ。
国際的にも給料を上げねば、所得を上げねばと言うけれど、傍が何と言おうと、我々はこれでもう十分だ。平和が良い。小さいかも知れないが、今の幸せが良い。お金も多い方がいいかも知れないが、今で十分。
こんないい国に生まれ、こんないい時代に生まれ、世界で一番、幸せな民だと思う。