新鮮・採れたて情報 2016.6
大阪組合の “顔” として
「名匠」3人、「名店」3店を認証
「浪速 すしの名店」に3店、「浪速 すしの名匠」に3人が認証された。受章者を「いずれも大阪すし業界の牽引役です」と、ユニークな語り口で発表。組合の名店・名匠認証制度は、大阪の伝統あるすし技術とサービスを提供する店と個人を顕彰するため平成25年からスタートし今回で4回目。
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 店の前にライフがオープンした。便利になったと言う人と、以前からやっている個人店主は店を閉店すべきか迷っている。肉屋、魚屋、コンビニ、客が全然来ないと嘆く。すしも毎日うず高く盛り上げて売っている。勢いのあるところに人は集まる。人生、引いてはダメだと分かっているが、戦いにくたびれてきてしまった。 内環状線にすし海鮮居酒屋がオープン。駐車場が広くとってあり、100坪位のところに半分だけ店舗。生ビール190円(サッポロ)、串カツ半値、すしも大きな穴子が乗ってあり上にぎり1980円。〈売らんかな〉の勢いが感じ取れる。
順番待ちで1時間ほど並んでから入った。満員だ。でもやっぱりプロではないから、喉から手が出るほどのうまさ、魅力あるものはなかった。すしもイマイチだった。 - おやじが言った。戦争になったら食べるものがなくなってしまう。親戚を頼って疎開しても、皆んな急に冷たい、よそ者扱い。「小さくてもいい、絶対に田舎に土地を買っとけよ」と。
それが先日、和歌山の役場から通知が来て、登記をやり直したいので来て欲しいと。土地を買っていたのだ。田舎のことだから、30坪の畑といっても猫の顔ほどの段々畑。山の中腹なので行く人もない。そこまで肥タンゴをかついで芋を植えていた。それで子どもら4人が生き延びた。今は草ぼうぼうで荒れ放題と思う。「もう要らん」と言おうと思って子どもらに聞くと「行ってみたい」と。何不自由なく暮らしている彼らに、その頃の生活は想像もつかないだろうに。
何かの勉強になるかもと、連れて行くことにした。海からすぐ後ろがキッタチの崖、足の半分しかつけない幅を登る。そこに畑はあった。少しでもバランスを崩すと海まで落ちる。買った後、すぐ戦争に行った父、母一人で子育てをすることになる。煮干しと芋で乗り切った。
帰路、3人の娘は空を見上げて無言だった。 - 3番目の娘が腹を切って第二子を産んだ。女にしてみれば命がけの仕事だ。何が起こるか分からない決死の覚悟だと思う。
だが産むことの充実感、我が子を育てるという幸せ、そして子どもと共に生きれる満足を、娘は最高だと言った。男には入りきれない神の領域だ。 女系の力はすごい。底力はやっぱり女かな…。