新鮮・採れたて情報 2014.3

がんばってます 西支部 割烹すし なか川

地下鉄「肥後橋」駅から南西へ300mのビル1階にある「割烹寿しなか川」(中川純さん65歳)が、開店35周年を記念し、日頃の感謝をと2月25日午前、店単独で「本マグロ解体ショー」を行った。仕入先の大阪市中央市場の寺本商店の協賛を得て80Kgの本マグロを購入。解体を担当したのは寺本商店の職人、ビジネス街での突然のイベントに黒山の人だかりができた。それからが大変。切り身に値札を付ける間もなく売れ、店では8人がかりで順番待ちのお客をさばくのに大わらわ、午後3時に完売した。

店主の中川さんは三重県伊勢市の出身。料理旅館やすし・仕出し店で修業し、昭和55年、30歳で独立した。開店当初からこだわっているのは天然の魚しか使わないこと。それでもランチタイムには「すし定食(にぎりと巻すし)」800円、ちらしずし、造り定食も1,000円で提供。どれも赤だしつき。毎朝、中央で仕入れた魚など旬の食材を使った料理を毎日、筆書きしお客にすすめる。すし屋では異色の「牛ヘレかつ」も人気。

八千草薫似の奥さん、節子さんとは昭和47年に結婚。ご主人を助け、時には出前で車を走らせてきた。長男の俊人さん(39歳)は法善寺「㐂川」系統の店で修業し、店を手伝ってきたが、今年4月中にも自分の店をオープンする予定。節子さんは「”へんこ”な親父がいる店といわれているんですよ、でも仕事は手を抜かず一生懸命やってくれてます。」中川さんは「魚離れで、すし屋には逆風ですが、”へんこ”と言われてもマイペースで40周年を目標に頑張ります」と話してくれた。
営業時間は午前11時〜午後2時までと5時〜9時30分、日曜定休。 06-6445-8253

ちょっとブレイク

すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・

  • 昼の弁当がすしだと、友人たちは「うまそー」と騒いだ。滅多と食べられなかったすし、今もすしは至福の時間を作り出す力がある。すしを一つ口に入れた瞬間の『口福感』は、世の中にこんなに旨いもんがあったんや、うっすら涙が出るほどだ。そんな感動の出会いですし業をやっている人が多いのではないか。
    大阪駅のグランフロント、当初はハーバード大学や外国の名門大学の分校を作ると言ってなかったか。出来たのは一番手軽な誰でもやりやすい居酒屋群、お陰で周りの飲食店は皆、青息吐息。まるでスーパー、コンビニ、回転ずしの嵐の中で、翻弄され、生き残ろうとしている我々に似ている。
    でも、感動のすしだけは外せない。
  • 商売は場所だと言う人がいるが、大阪駅上の大丸、その前の阪急、どちらが繁盛しているか一目瞭然である。地下の食品売り場は客の入りやすい所だが、大丸は隅から隅まで見渡せるほど客がいない。撤退も考えているらしいが、役に立たぬ人が100人いても烏合の衆では何も動かない。たった一人でも引っ張っていける力のある人が居るか、居ないかで結果は全然違う。
    繁盛哲学を聞く耳を持つ人と、持たぬ人、決断、対策、対応、情熱が無ければ企業再生は不可能。我々も。
  • 神戸花鳥園に孫を連れてよく出かけた。ところが鳥の楽園の所に池があり、その真ん中に盛り土の島が作ってある。その島で鳥たちが産卵したり子育てしたり、休息しているのだが、ある時、大きなネズミたちが何十匹も穴を掘って我が物顔で走りまくっている。ネズミに襲われたのか、鳥の数も少ない。見た目にも気持ちが悪く、何とかならぬのかと思ったが、その後、足が遠ざかってしまった。
    民事再生になったと聞いて残念な思いだが、ネズミとゴキブリは太古の昔から繁栄し、これからも生き続けるだろう。生きる力は彼らの方が絶対強い。石油や電気が無くってもどってことない。
  • 新聞も分別ゴミで出せと言われて、新聞の購読を止めた。そろそろ1年になる。家の中がスッキリした。今まで取って当然、有って当然と思っていた事が、無くてもな〜んにも差しさわりない。テレビ。ネット、ケータイに入るニュースだけで十分なのだ。いかに無駄な時間と金と紙を使ったことか。浪費をせねば経済が成り立たないことはない。お歳暮も年賀状も出さない、必要としない人が多くなって、無駄を無駄と言える世代が増えてきた。
    この頃はニュースに事欠かない世の中になってしまったけれど、地球のどこの国から見ても朝日は美しいし、夕陽も素晴らしい。こんな美しい地球の上で、余分ないざこざは真っ平御免だ。