【Webすしおおさか】令和6年9月号

飲食組合阿藤理事長と対談

組合の現状、取り組みなどざっくばらんに

当組合理事長の成尾友紹氏は7月30日、大阪府飲食業生活衛生同業組合・阿藤政己理事長に招かれ、組合の現状や組合加入のメリット、大阪・関西万博に派遣するすし職人など、今後の取り組みなどを語った。また、飲食組合が取り組んでいるLINEを使用した講習会案内など情報発信についても、興味深い話を聞いた。

阿藤理事長との対談は午前11時より、飲食組合事務所で行われた。

成尾理事長は組合の現状について、加盟店舗の高齢化による廃業で組合員減少を食い止めるために、ホームページを刷新し、従来の正会員とは別に「準会員」を作り、これからすし店・料理店開業を目指す方に、経営のノウハウなどを組合がアドバイスする形を作ろうとしていることなど語った。

飲食組合の情報発信について、コロナ禍よりLINEを活用しているとのこと。登録者数も1,000人に近づいているそうで、セミナーの案内をLINEで発信したところ、時間を問わず申込できることから、予想を上回る集客があったそうだ。他、組合費の集金は、振込化が進んでいることなど、今後当組合でも大変参考になる話を聞いた

組合のメリットについて成尾理事長は「健康保険や融資の優遇などあるが、同業者として情報や悩みを共有できる仲間がいるということも大事。こういうメリットが伝えられていないのでは」と話していた。
※この対談の模様は、飲食組合機関紙「おおさか飲食」9月号に掲載されています。組合事務局に置いていますので、ご興味のある方はぜひご覧下さい。

「有効期限:2026年12月31日」までのすし券

「すし券」期限まで受け取りを
 他県組合発行すし券も同様に

お客様が持参した有効期限内のすし券について、店舗側の受け取り拒否の報告がありました。

大阪組合では2024年1月1日をもって、すし券の発行は終了しておりますが、現在流通しているすし券の最長期限「2026年12月31日」までは、引き続きすし券の受け取りをして下さい。また、他府県組合発行のすし券も同様に受け取りをお願いいたします。

くれぐれも受け取り拒否などせず、お客様が気持ちよくすし券をお使いになられるよう、レジ係、従業員の皆様にも周知徹底をお願いいたします。

今後、すし券の取り扱いを止められる場合は、至急、組合事務局までご連絡下さい(℡06-6538-3121)。

すし屋の修行

大阪府鮓商生活衛生同業組合 
理事長 成尾友紹

ここ数年で、海外でのすし人気もあり、何年も時間をかけず修行なしで、数ヶ月の実技指導と勉強ですし職人になれるという学校がとても人気のようです。もちろん、数十万円から百数十万円の授業料もかかります。

その背景には、すし店では雑用ばかりやらされ、仕事をなかなか覚えられない。また教えてもらえないなど。そういうイメージを持たれ、またそういう事が長年続いて来たからだと思われます。

これは、別にすし屋だけに限らず、料理屋全てに当てはまると思います。すし屋だけが仕事を教えてもらえず、フランス料理店では手取り足取り教えてもらえるという事もないと思います。

自分で思い返して見てますが、いつの間に魚を捌いたり、すしを握れたり巻けたり押せたり、炊けたシャリを宮島(大きなしゃもじ)できったり(すし酢をかけて混ぜる事)出来るようになったのでしょうか。その他もいろいろありますが、時間をかけて覚えていったんでしょう。

誰にすしや魚を捌いたり切ったりする技術を習ったのか、ぜんぜん覚えていません。結局のところ、魚を毎日捌くようになり、すしを作る様になり身に付いていったのだと思います。

修行とは毎日繰り返し、同じ作業を積み重ねていく。また新しく覚えた技術も、繰り返してやっていく。そういう事が修行だと、今感じています。

なので、すし屋の学校はさまざまな基礎知識を学べる場で、そこを出られた方たちが、すし店で働いた時に修行が始まると言う事です。

お坊さんや神主さんになるのも、まずは学校に行く必要があるらしく、そこで学んでから修行が始まるようです。修行しないお坊さんなど有り難みがないです。何十年も毎日毎朝お経を唱え、さまざまな煩悩を毎日考える事によって、深い話ができる様になるんだと思います。

また修行とは、一時辛く苦しい時があっても、それを乗り越え、やるべき事を淡々とこなして行くものだと思います。延々と辛く苦しいなら、もうその仕事は合っていないので、やめる方が自分の身のためです。

すしや万歳

 紋甲いかの4~5㎝の子供が、明石の魚の棚にカゴに盛られていた。食って食われて生き抜く地球上、それが当たり前なんだけど、思わず詫びて「ごめんなさい」と言っていた。

そんな事言ってたら、魚は食えんどと言われると思うけど、小さな命程、大切に大切にしないと。やりたい放題やってたら、滅びてしまう。生きてる者、皆んな命は一回切り。いくら思いが強かっても、生き返って来た命はない。

9月10日、グラングリーン大阪を見聞しに行った。平日の昼間の時間帯に関わらず(オープン前だった)、当たり前だが超満員で、レンタルオフィスJAM BASE、ショップレストラン、キャノピーbyヒルトン。前知識を持って行ったのだが、周りはビルばっかりで、自身がどこにおるのか、北か南かさえも全然わからず、ただ呆然と立ちすくむだけだった。

食事でもと思って見渡しても、どこも超満タンで長蛇の列。いかに我々も含めて、新物食いの多い事。

新しい感性の食事処が有るかと楽しみに見渡したが、全店同じメンバーだった気がした。立ち食いのにぎりずし、箱ずし専門店、変わったちらしずし店。なんか採算が取れないのかなあ、残念。

早々に諦めて、いつもの天芝に戻った。でも並んで待つ人はすごい。今の時代、並ばんでもどこでも有るのに、この忍耐力には参りました。

従業員も皆必死だ。ダラダラ、ボサーッとしている者などいない。従業員の教育も出来ているし、我々消費者も大分成長してきた。

アラブ人とユダヤ人の確執から生まれていると言うパレスチナ・イスラエル戦争。2,000年以上の間続く。

どこの国でも人種間のいざこざは有るが、皆んな立派な大人達。なんとかならんのか。日本と韓国、南北ベトナム、アフリカ、ケンカだらけ。バカな争いは止めて欲しいな。やらねばならぬ事、山積みなのに。