【Webすしおおさか】令和6年6月号
成尾友紹氏が8代目理事長に 第66回通常総会
令和5年度・第66回通常総会が5月23日、天王寺区の料亭天王殿で開かれ、第8代目理事長に成尾友紹氏(吹田支部・なるを)が選ばれ、役員と組合員の協力のもと、抜本的な組合改革に取り組んでいくことになった。また、新執行部の機動力を高めるため、南支部・近藤晋太朗氏、本部直轄支部・山根佳子氏が副理事長に選任された。
総会では次の議案を上程し、原案通り承認された。
▽令和5年度事業経過報告書の承認を求める件
▽同収支決算報告書の承認を求める件、会計監査報告
▽剰余金処分案の承認を求める件
▽賦課金徴収額及び徴収方法に関する件
▽加入金設定の件
▽令和6年度事業計画案審議設定の件
▽同収支予算案審議設定の件
▽補欠理事選任の件
補欠理事選任については、近藤氏(南支部)と山根氏(本部直轄支部)を選任。拍手で承認された。
総会後の臨時理事会では、理事長・井上氏解任に伴う新理事長選出を上程。立候補者の成尾氏を信任する方に挙手を求めたところ、出席理事14名、書面出席信任22名(不信任0名)、信任合計36名で、次期理事長に成尾氏が選出された。
式典では、商友会より目録贈呈、来賓紹介、祝辞に続き、ロイヤルホールディングス㈱より「大阪・関西万博レストラン出店」について説明が行われた。
暫時休憩後の懇親会では、成尾新理事長より「ロイヤルホールディングスさんより、万博に出店するすし店に職人を派遣してほしいと依頼がありました。組合としても全面的に協力したいと考えています。世界中にすしが好きな方がたくさんいます。そういう方にも、大阪のすし、日本のすしを大阪から世界へ発信していければ」と挨拶のあと、組合運営に対するお礼と協力が呼びかけられた。乾杯、万歳三唱で開宴後は、商友会各社スピーチ、正副理事長が各席をまわり挨拶も行われた。中締め後は正副理事長が登壇し、大阪締めでお開きとなった。
大阪育ちのこころちゃん通信(65)
大阪府健康医療部生活衛生室 食の安全推進課
大阪版食の安全安心認証制度
~認証基準表を使って、お店の取組を自主点検してみましょう~
「大阪版食の安全安心認証制度」は、食の安全安心に積極的に取り組んでいる飲食店や食品製造施設、販売店を認証する制度です。
令和6年4月に、認証を取得するための基準を一部改正し、より分かりやすい内容になりました。
認証基準の主な追加項目は、次のとおりです。
▽異物混入対策やノロウイルス対策等に関する取組内容を衛生管理項目に追加
▽従業員の労働安全衛生対策や食品事故発生時に備えたPL保険加入等に関する取組内容をコンプライアンス・危機管理項目に追加
認証基準は、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」に沿った内容になっており、また、具体的にわかりやすい項目になっているため、認証基準を使って自主点検していただくと、お店の衛生管理は適切か?足りていない点はないか?などを確認することができます。
ぜひ一度、「大阪版食の安全安心認証制度」の認証基準表(自主点検評価表)を使って、お店の取組を自主点検してみませんか?
自主点検の結果、お店の取組が一定水準以上(必須項目の全てに適合かつ選択項目の10項目以上に適合)であれば、第三者の認証機関から審査を受けたうえで、認証を取得することができます。認証を取得すれば、認証マークの掲示や大阪府ホームページ等での認証施設の公表により、お客様へのPRにも繋がりますので、認証取得にもチャレンジしてみてください。
■問い合わせ先
<大阪府健康医療部 生活衛生室>食の安全推進課 食品安全グループ TEL06-6944-6703
https://www.pref.osaka.lg.jp/o100110/shokuhin/ninsyou/index.html
生ビールのうまさ
大阪府鮓商生活衛生同業組合
理事長 成尾 友紹
だんだんと暑くなってきて、生ビールの美味しい季節になってきました。今では、料理屋には欠かせない飲み物のビール。発売された当時のビールは、栄養ドリンクとしての側面も持ち、非常に高価で、今の価格に換算すると、1本5,000円ぐらいしたとか。なにぶん聞いた話のうえ、うろ覚えなので間違えていたらすみません。
ビールの味って、例えばアサヒスーパードライですが、どこでどの店で飲んでも、うまさなんてそんなに変わるものでもないと、ずっと思っていました。とある事がきっかけで、その考えが一変しました。
こんなに美味しくなるのかと!泡の細やかさやクリーミーさ、スーパードライのスッキリ感とみずみずしさが際立ち、苦味が残らず甘みすら感じるスーパードライ。これが最高のスーパードライの持っている、ポテンシャルを引き出した味なんだなと思いました。
大袈裟なと思われている方もおられるかもしれません。それは本来の味を知らなかった、以前の私そのものです。
さて、何がきっかけで本当のビールの味を知る事になったかと言うと、アサヒビールに美味しい樽生認定店という制度があり、それに店一丸で取り組もうというのがきっかけでした。スタッフにサーバーの洗浄から、何から何まで教えるというのは、なかなか大変でしたが、目標を掲げて半年ほどで認定していただきました。認定店、常に美味しいビールを出せる状態にしてあるということですが、決して技術的に難しいというものはなく「やり切る」、「そして徹底する」があれば、どの店でも認定されます。
私がやってきて、美味しいビールを注ぐために、一番大切な事を書いておきます。
一番大切なこと。それはグラスを徹底的に、綺麗に洗い上げる事です。ビールサーバーが綺麗に仕上げられていても、グラスが汚れていては元も子もないです。また綺麗に洗っているつもりでも、汚れが取り切れていないという場合もあります。専用スポンジを使い、他の食器と一緒に洗わないなどの工夫が必要です。また、洗いやすい汚れの落ちやすいスポンジがあります。スポンジなら何でもいいというわけでもないようです。常にグラスを綺麗な状態に保ちましょう。
そして、ビールサーバーの洗浄です。これは、ここに書くと長くなりすぎますので、アサヒビールのスタッフさんにお聞き下さい!ひとつだけ言いますと、管の洗浄の際に使う、小さい茶色のスポンジ。私の店は毎日必ず通しています。一定の根気さえあれば、どの店でも認定されます。
さて、この文を東京行きの新幹線の中で書いています。今から全国すし連執行部会です。帰りに新橋ドライドックという、最高の美味しいスーパードライ生ビールを提供している店に寄って来ます。
私の店はこの店に追いついているのでしょうか。それともまだまだ僕の知らない、ビールの美味しさがあるのでしょうか。楽しみです。
すしや万歳
親父は厳しい人だった。
どこの家でも共通の言葉。そうでなければ、家族を掌握できなかった。今頃事件を起こす若者達に、厳しい親はいないのか。
我慢しなければならん事。やってはいけない事。自分が親に成ったら、子供に躾なければいけない事。色んな事、教える親。子供をビシビシ怒ってる親、あまり見ない。
地球上の生きとし生ける者達すべてが、辛抱して生きてる。体に染みこませねばならぬ事ばかり。
一瞬で通り過ぎる、人間の一生。どぶ板踏み外してる間はない。
都島区に、頭は猿で胴は狸、手足は虎、尾は蛇を持つ動物がいて、「ぬえ」と呼ぶ。ヒョーヒョーと鳴き、恐れられていた。
民に悪さをするので、源頼政が弓で退治するという話だが、その退治された「ぬえ」が埋められてある場所に、畳一畳ほどの小さな鳥居と社がある「ぬえづか」。近所の人達に、大事にされている事がわかる。花が手向けられてある。その小さな神社が、未だ守られている。
どこの田舎にも、そんな類いの話はあると思うが、今の人の心に、退治した怪物を供養する心が残ってるかな、淋しい。
高齢者運転適正検査を受けた。8月で78歳に成るのだ。まだすし屋もやっている。免許返納かどうかの瀬戸際だが、動体視力0.2、夜間視力70秒、水平視野154度。全部少しずつ劣っている。
絶対にスピードを出さない。なるべく乗らない。気を急かさない。ところが年をいくと、余計にせっかちに成るから嫌だね。
落ち着け、落ち着け、あわてるな。もう後は死ぬだけ。