新鮮・採れたて情報 2023.9
100周年目指して がんばってます 東住吉支部 都寿し
昭和9年(1934年)、祖父の茂雄さんが創業。今年で創業89年、あと11年で100周年を迎える。お店は3代目の沖本剛志さん、今も現役の父・雄次郎さん(85歳)、母の峰子さんとともにお店を営む。
客層は、沖本さんと同年代か下のお客様が増えたとのこと。ご夫婦や友達同士、会社関係、開業医、住職など、地元に密着した商売を続けている。
沖本さんは専門学校卒業後、住吉区でつり舟いわし亭を経営していた門口さんの所で2年、ミナミの治兵衛で2年ほど修業。「おじいちゃんの頃からお店を見ていたので、自分が継ぐのだと思っていた」と沖本さん。修業先は、㈱河幸さんの紹介で、10何軒お店を見て回り、その中でつり舟もあった。生前祖父から「修業するなら門口さんのところへ」と言っていたことを思い出し、行くと決めた。
つり舟では、仕出しを中心に、巻ずしやバッテラ、焼き物、天ぷらなど基本的なことを教わった。「つり舟の支店へ、生きた鰯を車で運ぶのが大変でした。数キロ先の支店へ運ぶだけで、半分くらい死んだことも」。治兵衛では、脇板、焼き場、煮方をローテーションで担当し、24歳でお店に戻ってきた。
ランチタイムは、すし御膳A(1,100円)、すし御膳B(880円)、造り御膳(1,100円)、天ぷら御膳(1,100円・予約制)、うな重(1,760円)、天丼(935円・予約制)など。すし御膳Aは、握り6カン、巻ずし、ちらしずし、みそ汁付き(Bはちらしずしは無し)。お腹一杯のお得なメニューとなっている。
夜の客単価は3,000〜5,000円(飲物込)。一品料理が多数ある中、天ぷらがおいしいと評判だ。天ぷら盛り合わせ(1,320円)は、海老2匹、魚2種(太刀魚・ハモ)、野菜7種(マイタケ、エリンギ、さつまいも、パプリカ、玉ねぎ、シシトウ、オクラ)。
うなぎや海老も人気で、うなぎは愛知県産を使用。うざく(935円)、うな肝(385円)など提供している。海老は天然物で、握りや、海老酢(660円)。茹でた海老をそのまま出してと言うお客様も。時価の海老は、年末年始頃のみ提供するそうだ。
海苔にもこだわりがあり、巻いた時、食べた時の歯ごたえ、切れ味を重視している。どの海苔がいいか、業者さんと一緒に試食をして決めている。
前回の取材は、平成14年。記事の中で沖本さんは『今の時代に合わせた商売をとも思うが、ネタを吟味して、顧客サービスに努力し、本来のすし屋を続けていきたい』と話していたが、今もその気持ちは変わらず持ち続けている。
「創業100年に向けて、普段の仕事を大切に続けながら頑張ります。お客様に恩返しという想いを込めて、100周年では何かイベントがしたいですね」と話してくれた。
【都寿し】大阪市東住吉区駒川5-22-24。営業時間:午前11時〜午後2時、午後4時30分〜10時、℡06-6692-2594、水曜日定休(祝日の場合は翌日休業)。
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- ちょっと大きめの生だこを買ったら、一匹一万円位についた。もう、少しの事ではびっくりしないが、高いなあ。 日本のタコの漁獲量33,700トン。北海道23,356トン、兵庫1,283トン、青森1,228トン、宮城1,083トン等。輸入量2019年、34,900トン(モロッコ、モーリタニア)。以前は、13万トン位平均あった。
干瓢、高野、椎茸、すごい高値。もう大衆の巻ずしとは言えない位に、一本500円で売っても利益がない。スーパー等は、干瓢が入ってなかった。
すし屋は儲かる仕事だと、未だ思っていませんか。今迄と違った食材を合わせていかねば生き残れない。ただで手に入る物など何にもないが、みんなで知恵、出し合わねば。 - 『めずらしい生き物いっぱいの水族館』と紹介してあったので、神戸みなとやま水族館に行って来た。さすが、展示の仕方まで斬新で、泳ぎ回る魚達も見た事もない奴ばかりで、2〜3㎜位のえびや丸虫も。
5㎝位の糸の様な魚は、表面は虎の模様で、尾びれに赤い二重丸がついていた。よくこれだけ珍しい魚を集めたなあ。無理してでも、一度行ってみて下さい。
人間から見たら全く気がつかない、ゴミやチリの様な生き物達だが、流されそうに成ったり、食われそうに成ったり、でも必死で元気に生きて繋いでいる。
みんなで一緒に、この地球上に生きている。生命の世界は、地表の上や宇宙だけではないんだ。