新鮮・採れたて情報 2023.5

千日前から大阪寿司アピール がんばってます

南支部 今里新地松寿し
大阪寿司を国内外に広めたい

千日前筋に店を構える松寿し。店舗面積はなんと1.2坪。大阪寿司をメインにしたお店だ。 松寿しは、昭和37年に近藤晋太朗さんの祖父が定年退職後に、今里新地ですし屋を開業した。仕出しや料理、鍋がメインで、今里新地のお茶屋街のお客相手に商売をしていた。屋号の松寿しは暖簾分けではなく、縁起の良い「松」の字を使った屋号をと祖父が名付けた。お店は近藤さんの父が後を継いだが、平成23年に閉店した。
近藤さんは高卒後、すし店で働き始めるのだが、近藤さん曰く、当時は志がなくお坊ちゃんだったと。転機は30歳の時。きっかけは、決まりかけていた仕事がなくなり無職に。これではいけないと仕事を探していたところ、心斎橋にあった本福寿司の募集を見つけ、アルバイトで入店。当時は病気のお母さんの看病をしながら、朝の仕込みから午後4時まで働いた。残念ながらお母さんは亡くなったが、それから本格的に修業に打ち込むことに。本福寿司では仕込みをしながら切り場に入り、ひたすら箱寿司を切る仕事をやり続け、押し寿司を教えてもらえるようになった。

本福寿司には4年半勤務し、その後、飲食店やスポーツバーで働きながら資金を稼ぎ、専門調理師の資格も取得。平成29年12月に旧歌舞伎座裏でオープンした。当時の店は、仕込みを入れた生ネタのない、江戸前のにぎり寿司を出していた。場所柄、隠れ家的なお店と、実直に仕事をしていたことで繁盛し、メディアにも取り上げられ順調だった。しかし、開店3年目でコロナ禍に。そこで近藤さんは、本福寿司で学んだ大阪寿司をメインにした持ち帰り店をしようと、昨年11月に現在地に移転オープンした。
押し寿司は、タイ・2,000円、穴子1,800円、エビ・1,500円、梅しそ・1,000円で、これら4種盛り合わせた錦・1,500円がよく売れている。バッテラはサバ・1,500円や牡蠣時雨煮押し・1,500円、穴子と胡瓜をのの字に巻いた鳴門巻・1,200円、おにぎり型で押してのりで巻いた弥次喜多・1,200円、長崎県五島産のどぐろ押し寿司・3,600円など。場所柄、20代の若い方から年配の方、外国人の方も購入してくれるそうだ。
近藤さんは、昨年4月に組合に加入。すし技術披露会にも出場した。「まだまだ自分の実力不足。大舞台に立って手が震えました。制限時間が課せられると動けないタイプですが、また開催されるなら、今後に活かすためにも出場したい」と。
そして、本福寿司で学んだ大阪寿司の文化を広めたいという思いもある。国内問わず、海外の方にも大阪寿司の存在をアピールしたいと。組合に加入させてもらったので、組合とともに大阪寿司を広めていけたらと近藤さん。
「信念を持って仕事をしていたら、お客様はついてきてくれると思っています。お客様に対して裏切らず、今後も自分の仕事を出していきたい」と話してくれた。
【大阪千日前 今里新地松寿し】大阪市中央区千日前2-5-15。tel.06-6634-1110。
営業時間:午後6時〜午前0時、定休日:不定休

感染防止認証ゴールドステッカー廃止

5月8日より、新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザと同等の5類感染症に引き下げられた。これに伴う大阪府の対応は以下のとおり。
 1.大阪府新型コロナウイルス対策本部
 2.府民及び事業者等への要請
 3.感染防止認証ゴールドステッカー制度
 4.感染防止宣言ステッカー制度
 5.イベント開催時の「感染防止安全計画」「感染防止策チェックリスト」
 1〜5については、令和5年5月8日に廃止・終了した。

ちょっとブレイク

すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・

  • 阪急B2食品売場に行ってみた。さくらんぼ一並び、2合折位16,200円。北海道うに一枚18,000円。シマアジうすく造り6カン1,500円。スズキの切身2,000円。笹カレイ小さいの1,200円。ふぐ白子片身7,800円。
    一般庶民の食べる物、こんな高く売って良いのか。他に並べている物もすべて高い。商売、高く売って利益を多く出せば良いと言う事ではないはず。なるべく安く、旨いもんと思ってずーっと商売している者にとって、裏切られた様な気分に成った。
    人間の一生は、点の様な短い物かもしれないが、一生を全うするには信念が要る。周りを裏切っては生きられぬ。ゆっくり充実した毎日で良いではないか。質素倹約、質実剛健。自分の納得のいく人生で有りたい。
  • 平日の午前9時、天六裏の飲み屋街。若者達で一杯だ。どの店も満たんだ。仕事は、会社は、家族は、一体どうなってる。
    働いているのは年寄りばかりで、若者は遊びまくっている。
    天六の商店街は新規オープンする店が多く、活気が有る。
    ガラス張りのスッキリした寿司店が開店したので行ってみた。若いギャル達が、女同士で入ってくる。すし屋には無い光景だ。店頭にはセットの値段が書いてある。2,000円、3,000円、3,500円のすし、飲み物、一品のセットだ。これが安心感につながっている。商売の姿勢を客に知らせる努力は、絶対必要だ。
    20代のアルバイトの様な職人がイマイチだ。これなら、向かいの回転ずしの方がマシだろと思えるすしだ。それでも若い子らには、これが良いのか。シャリ玉が作って有って、小さい皿に2〜3皿分を載せて出してくる。なにか大衆食堂の様だ。
    怒り心頭、すぐ出た。でも流行っている。文化が変わって来ているのは確かだが。
  • すべての事に通じると思うのだが、中央市場でも見る景色だが、もう客が少ないからと、商品も少ししか並べず、従業員もおらず、暇だ、暇だとぶつぶつ文句ばかり言ってる人。
    他方、商品も山の様に積み上げ、従業員も一生懸命売りまくる。売るから商品も新しく、又、客も寄る。良い方に回るから、活気が有る。同じ所で同じ商売をしてても、違いが出る。
    積極的に生きてく方が生きやすい、絶対。そんな気持ちを忘れずやってたら、なんとか成る。案ずる事なかれ、山よりでっかい獅子は出ん。