新鮮・採れたて情報 2016.4
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 久しぶりに黒門市場に行って来た。テレビで放映している様に、大勢の外国人旅行者が見学している。あちこちにあった空き店舗、倉庫がテーブル、椅子を置いて食事スペースになっている。
その売っている値段の高いのにビックリ。手のひらサイズのから付き姿の馬ふんうに、私たちが仕入れるのは1個360〜380円位、それが1個3500円、紫うにも同じ値段。統一しているのか、どこも同じ値段だ。
てっさとか有頭えびの大きいの、ほたて等も焼いて売っている。だが、こんなに高いのは異常だ。チャンスはものにしなければと思うが、値が10倍違うのはいかんなあ。本来の卸売市場とは全然違う黒門になっている。しっぺ返しは必ず来るぞ。 - 近頃流行っている「すし学校」。3ヵ月ほど習って店を出す強者もいる。それがミシュランの星を取ったから大変。東京の山縣会長が「客に失礼だ」と激怒。ミシュランも落ちたものだ。
大学を卒業して就職した娘の会社、(1) 週休2日 (2) 祭日も休み (3) 8時間労働 (4) 福利厚生完ぺき (5) 賞与は3ヶ月分。最低限これだけのことをやれたら、優秀な人材も集まって、商売にも失敗なく、未来の展望も描きやすいのではないか。
10年の修業を拒否し、でもすしが大好きだから、すしを習いたいと思うのは間違っていない。まだ素直なのでは?我々が押し付けてきたドロドロの修業は終わる時なのかもしれない。生きながら人生は学んでも遅くない。 - 高校卒業の記念に毎年生徒の総意でCDを自分たちで作るという授業があるらしい。みんなが出した色々な題目に「ぼくのお爺ちゃんはすし職人」と出したら一番人気で、「学校でお爺ちゃんのCDを作ることになった」と聞きビックリ。次の日から担当者がカメラを持ってきて、私の仕事を逐一写し、私の話をメモする。1ヵ月以上続いた取材で、映画監督にでもなれる様な見事なCDを作り上げた。私の人生最後の死に土産だと思った。
すしを作るという作業がマジックのように思えて、好奇の目で見る高校生たちがいる。東大や京大を出て、「僕、すし握れます」という若者が出てきたら嬉しい。