新鮮・採れたて情報 2016.3
頑張ってます 西区新町 青地
いい材料をシンプルに調理
地下鉄・西大橋駅すぐ、なにわ筋を少し西へ入ったところにあるのが3年前に開店したばかりの「青地」。
店主の青地康行さんは愛知県西春日井郡(現在は北名古屋市)出身、昭和39年生まれの52歳。高卒後、手に職をつけたいと大阪の日本調理師学校(辻学園=辻勲校長)で1年間学び、就職したのがミナミ三ツ寺筋の割烹「作一」。調理師学校を出たといってもプロの世界では全くの素人、大阪で包丁を握る年配の料理人なら知らない人はいない上野修三氏の愛弟子、「作一」の奥長弘一氏のもとで厳しい修行が始まる。同店で30年勤務、前半は料理を学び、後半は主にホールを担当した。
50歳の時、「第二の人生を歩みたい」と退職し、「青地」を開店。場所はあえて静かな街を選んだ。店の料理は作一の奥長さんから教えてもらった「浪速割烹」の真髄、良い材料を使い、手抜きせず調理し、適正な値段で提供することを心がける。店では高級な食材にこだわらず、季節ごとの新鮮な材料をシンプルに調理し提供する。今のシーズンは明石の天然鯛造り(1700円)、泉州の生鳥貝あぶり造り(2200円)、白魚のかき揚げと蕗の天ぷら(1500円)などが人気。「敷居が高い割烹を若い人にも楽しんでもらいたい」というのが青地さんの願いでもある。酒類にもこだわりがある。ビール、冷酒、燗酒、焼酎など。女性客にはワインも用意。店はカウンター8席、テーブル2つで8席。開店前に奥さんの映子さんが店に入り、二人の息子さんが交代で手伝ってくれる。客単価は5000円から7000円。近くのマンション住民や会社関係のお客が多い。開店にあたっては、「作一」時代のお客も多数来てくれた。
昨年4月には「あまから手帖」に2ページにわたり紹介され、新規のお客が増えた。ミシュラン2016大阪・京都版でも紹介された。
【青地】大阪市西区新町1丁目30-6、合田ビル1階。tel.06-6543-2280。
営業時間は午後5時から12時まで、月曜日定休。
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 受験をした孫二人とも受けた学校3校ずつ、全部合格したらしい。そこからの話だが、まず実家の仏壇に深々とお礼を言いに来た。それからあっちこっち遊びに行ったついでに参拝した神社仏閣に、わざわざお礼に行くと言う。その気持ちがうれしい。双方とも爺、婆がいるので、そんな気持ちが大事と教えられたのか。先祖たちがどんな支援をしてくれたのかは定かでないが、己一人ではない、繋がってみんなで頑張ったんだの気持ち、そんな自覚を教えた母も立派だと思うが、少々反抗期だった彼らが「そうか」と自覚してくれたのもいい。 さぁ次だ。目標も大きく頑張ってくれそうだ。
- 思うようにならない若者が多すぎる。ヤケッパチになっている。心斎橋の商店街をクラクションを最大に鳴らして車が走る。夕方でも人通りは多いのだ。びっくりである。東北ナンバーの車だったが、男二人、女二人、社会に迷惑をかけることで何かを訴えたいのか。交差点で信号を無視してビューと行ってしまう。一歩違えば跳ねられる。そんな思いの時が多くなった。四角四面な世の中をつくったら、政府は管理しやすいのかもしれないが、反面、嫌悪感を感じる人が多いのではないか。若者の気持ちは複雑だ。
でも、人を傷つけたり殺したりすることは、知能を持った人間のすることではない。 - 孫の春休みに、飛騨高山からまだ1時間、北アルプスの真下、平湯温泉へ。遠い遠い、むちゃくちゃ遠い。来る道は全然雪が積もっていなかったが、この平湯はとても雪深い。4〜5時間の行程であったか。天皇陛下ご夫妻も来られた写真があった。料理はほとんど肉料理だが、てっちりのコースが書いてある。
温泉の奥を覗いてみると、大きな水槽でふぐが養殖されていた。もうかなり前から養殖事業をやっている様子で、10cm位の小さいものから1kg位のものまで水槽を分けて、何不自由なく悠々と温泉を泳いでいた。テレビなどで見たことはあるが、現物を見るのは初めてである。どんな発想から実現したのか嘘みたいな話だが、現実のものにしていく、これが人間の力かな。驚くばかりだ。バナメイエビやまぐろなど、人間の知恵で命は創られていく。これでいいのかな、人間のための食料生産。