新鮮・採れたて情報 2014.9
大阪組合でも、かなりの広がり 名店が工夫し「長寿巻」
9福井県組合が発祥の「長寿巻」、昨年から全国すし連が取り組みを始め、2年目の今年は、かなりの広がりがありました。
三栄食品の巻芯を2本使って 南支部「大喜本店」
井上理事長の南支部「大喜本店」では、来店者に「敬老の日に昆布シートで巻いた高齢者、子どもさんにも食べやすく美味しい巻ずしです」とのチラシを配り、9月1日から20日まで予約注文を受付け販売。すしは(株)三栄食品の巻芯2本にキュウリなど具材を加え、値段は1本1,500円
贅沢な具材を特注の折箱で 堺支部「すし半堺店」
井沢堺支部長の店「すし半堺店」は昨年から販売を開始。今年も9月13日から15日まで店頭にA2大ポスターを掲出して予約を受付け、当日の注文にも対応した。
内容はエビ大3匹、穴子中1本、数の子2本、干瓢、椎茸、玉子、三つ葉の7種類を錦糸玉子と焼海苔で巻いて巻芯とし、の上にシャリを乗せて昆布シートで巻いた。昨年、長寿巻用に作った「敬老の日」のお祝いにふさわしいカラフルな折箱に入れて、1本1,300円、2本2,300円。
井沢さんは「多くは予約注文。数は出ませんが、今のうちにやっておかないと、すし屋ブランドになりませんから」と話している。
ちょっとブレイク
すしなにわのグルメライターオヤジのけいちゃんが、
大阪の食事情や地域、お店のお話など紹介します。
NEWSすしおおさか すし屋万歳コーナーよりと食の巷間談義・・・
- 伊丹のJRと阪急の間にある酒蔵通り、白壁の塀が並びいいムードの設えである。造り酒屋の横に湧き出す清水は、地域の人たちが毎日汲みに来て大勢並んでいる。その中にヘルシー野菜ずしと書いてあるすし屋に入った。何か少し変な違和感、男性2人、女性3人、全員中国人。一人の女性は手袋をしてすしを作り、他の子も赤出しやそれぞれの仕事をしている。ネタも特大で割安感はあり、器用な中国人という感じだった。
もうこんな時代なのかな?それにしても彼ら、勇気があるなぁ。 - 阪急三番街、大阪一の飲食店が並ぶところ。以前は普通のスタイルのすし屋さんが多かったが、久しぶりに行ってみて、なるほど店の広さが2分の1になって、立ち食いすしに変わっているところが目立った。
8月に一等場所で新規オープンした立ち食いの店に入った。可愛い女の子もシャリ玉の上に一生懸命魚を置いている。一品ずつ注文すると男性が握って持ってきた。すぐに食べるからか、シャリは温かかったが食べやすい。値段も赤出し飲み放題で定食800円、お好みにぎりは100円からあり上代2巻400円、500円。これといった変わったネタがあるわけではなかったが、シャリが温ったかいのがアレッと思った。 - 全国的に一等場所で居酒屋経営をしている塚田農場という名の焼とり屋さん。焼とり1,220円と超高め、唐揚げ、胸肉タタキ、一応どこでもあるメニューは揃っているが、生ビールお替りと言うとてっぺんの泡にニコニコマークとかハート型とか描いてあり、びっくりする。カフェのウインナコーヒーみたい。これは伝わる。ニラ釜玉460円、牛もつ酢の物600円、キビナゴ炙り450円。ぐるなびの紹介では、店長の年俸は2,000万円を超えるらしい。
我々の商売とはどこかが違う。そんなに儲かる商売あるか?みんな自由に明るく快活、ユニークな発想は大歓迎、店内は笑いが絶えない。入社したての若者も嬉々として走り回っている。我々と違ってそんなに難しい仕事ではないから、上から怒られることも少ないから、こんな風に仕上がるのかな?1人5,000円以上には必ずなる。焼とり屋なのに、高くても旨い物、ユニークな物は、みんな一度は食べたい。 - この頃、特に客に言われることがある。「おやじ、お前握ってくれや」。練習に握らせてやりたいと思っているのは良く分かるが。「きょうは家族の誕生日会やから、とびきり旨いすしを食べに来たんや」と。
すべて同じ材料でシャリも同じで、どこが違うんやろか。歳をいくと手に力が余りないから、そ〜と握る分、フワァーとしていい感じなのかな。身内も「美味しいわ」と言う。本人は分からない。これって一番大事なことなのかな。