平成22年5月20日号
第609号
 
 
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実践的な細工ずしを1冊に 滋賀県・青山氏の本

仕事に役立つ実践的な細工ずしを1冊に収録。一つ一つ作り方の手順も図入りで丁寧に解説。勉強熱心な若い従業員さんにお薦めです。

組合価格 1,500円(税込)
通常定価2,100円を、組合へ申し込むと1,500円でOK
5月理事会
新年度は組合活性化 全すし連「徳島大会」に参加を
5月13日定例理事会が開かれ、直前に迫った第52回通常総代会の上程議案を中心に審議した。
総代会は5月27日午後、大阪市浪速区湊町のホテルモントレ・グラスミアで開かれる。
議事は平井副理事長が担当、「本日は総代会上程議案を十分審議していただき、当日はスムーズな議事運営に協力を」と述べ、次の議案を審議した。
  1. 平成21年度事業経過報告
  2. 同収支決算報告
  3. 剰余金処分案
  4. 賦課金徴収額と徴収方法
  5. 加入金設定
  6. 平成22年度事業計画案
  7. 同収支決算報告
  8. 新総代選出
「エコポイントですし券を」
PRのチャンス、お客様に声かけを
大阪組合での大阪組合でのエコポイントとすし券の交換が5月17日現在、昨年12月の開始以来200件に到達し、計3,614枚となった。
エコポイント対象商品は昨年来の省エネ家電(地上デジタルテレビ、エアコン、冷蔵庫)に加え、3月から住宅関連にも拡大された。
対象は省エネ法基準相当住宅ならびに省エネ基準を満たす木造住宅で、今年12月31日までに着工すれば1戸当り最高30万ポイントが付く。断熱効果を高める内窓も対象で、大手家電量販店各社はエアコンとセットで工事受注に力を入れており、すし券との交換がさらに増加するものと期待される。
そこで組合員さんにお願いです。
  1. エコポイントですし券んい交換された消費者には「すし券取扱店(ニコニコ受取店)」の名簿を付けてお送りしています。エコポイントですし券を入手する消費者のほとんどは『すし券初体験』のはずです。多くの対象商品の中から、せっかくおいしい組合員店のすしを食べようと選んでもらったのですから快く受け入れ、「さすが本物のすし屋だ」と好印象を持って帰ってもらってください。
  2. 皆さんのお店のお客さんでも、エコポイントですし券がもらえるとご存じない方が多いようです。話のついでにPRし、すし券との交換をお勧め下さい。
(すし券委員会)
組合H・Pにも協力
商友会が通常総会開く
大阪鮓商組合尚友会(会長=アサヒビール(株))が4月20日、20社から23人が出席し第26回・平成22年度総会を開いた。
アサヒビール(株)の関島力大阪支社長は「ようやく景気に底打ち感が出つつあったが、3月から4月にかけての低気温、経済の先行き不安感などで再び厳しい昨今だが、組合とはこれからも車の両輪として共に助け合っていきたい」と挨拶。
技術、パソコン講習も
青年研総会で活動計画
青年委員会・研究会(門口一久会長)の平成21年度通常総会が4月19日に会員15人が参加して開かれた。
門口会長は「厳しい時代、出にくいなか出席していただいてありがとうございます」と挨拶して開会。同氏を議長に門口会長が平成21年度事業、金町篤氏が同収支決算報告、福井良一氏が会計監査報告を行い、承認された。
21年度の主な活動は、神戸ポートピアホテルでの全国すし研究会兵庫大会への参加(6月)、情報化委員会と共催するパソコン講習会の開催(7月)、トヨタファイナンスカードの説明会(10月)、アサヒビール吹田工場見学(11月)、第104回京料理展示大会見学会(12月)、いわし亭での新年会(2月)など。また、組合の通常総代会(5月)、納涼ビアパーアティ(8月)など行事にも会員が参加した。
22年度計画は、京都市での全国すし研究会理事会への参加(6月)、繁盛店見学会(8月)、京料理展示大会見学会(12月)と、全国すし連と近畿ブロック会の技術コンクール大会に併せ、随時、技術講習会、コンクールを開く。
井上理事長は「本年度は各ブロックでの独自性あるイベントによる組合の活性化と、消費者へのすしのPRを目指している。組合の次代を担う皆さんの一層のご協力を」と訴えた。
組合、経営の話など活発に
総会の後、出席者らが活発な意見交換を行った。以下アトランダムにご紹介。
A 経営の悩みを機関紙の1面に掲載し、情報交換を。理事会ではなかなか盛り上がらない。
B おお客がおいしい旬の魚をご存じない。それを教えてあげたいが。
C うちの店では店頭に珍しい魚のネタを毎日掲示している。回転ずしにあるネタは書かない。
D 毎日行く市場では、魚や野菜の産地を必ず聞き、自信を持ってお客に薦める。何が一番うまいかの情報も仕入れる。
E 旬の情報を得るにはネットが一番手っ取り早い。料理方法も写真付きでいっぱい紹介されている。
F 青年委員会で魚や野菜の産地見学もしてはどうか。
G 頑張っている地方の業界視察も有意義だ。
H 仕入価格など情報を共有することで、コストダウンがはかれるのではないか。
I せっかくの全国すし連の「すし検定」を組合のホームページにリンクすることが必要。話題になるし、合格証を持参したお客にサービスするとか。
J もっと機関紙で経営に役立つ情報提供を。
K 全国すし連の技術コンクールは、本年度は開かれないのか。
井上理事長
「補助金がカットされ開かれるかどうか流動的。大阪では毎年インテックス大阪で開かれているシーフードフェアで、技術コンクールができないか検討中」
がんばってます  福島支部 割烹 寿し正
【財産】は従業員、厨房は【愛情】 人とのつきあいを大切に
割烹「寿し正」(森下世志典さん=西淀川支部長)は御幣島交差点の西北、JR東西線「御幣島」駅すぐ近くにある。
お店は第二次世界大戦翌年の昭和17年の混乱期に先代・育彦さんが開店した。戦中戦後の物資統制下、夫人・よしさんは淡路島へ何度も出かけ、持参した着物を米など材料と交換して商売を続けた。
戦後の復興期から高度成長期に入ると大繁盛。
バケツに入れたその日の売上を数えるのが「しんどい」とよしさんがこぼしていたほど。育彦さんは長年、西淀川料飲組合長を務め他人の面倒見がよく、人の3倍仕事をするが、賭け事と女性に目がない方。それでも30年代に店舗を鉄骨2階建てに全面改築、その費用7,000万円はよしさんがポンと出した。「とにかく母親は偉い人でした」と世志典さんは回顧する。
世志典さんは昭和44年に大学を卒業、50年に地元の幼稚園の先生をしていたさと志さんと結婚した。さと志さんの実家は静岡で手広く鰹節の会社を経営しており乳母日傘で育てられたが倒産、口では言えぬ辛い経験もした。それだけに、ご主人、お客、従業員への思いやりはきめ細やか。世志典さんは平成10年、心筋梗塞で倒れたが、医者に言わせると奇跡的に回復、調理場と経営全般はご主人、表は奥さんが取り仕切っている。
「うちの財産は従業員です」とご夫婦。昔は森下家の実家の徳島県から人材を集めたが、今は辻調理師学校(大阪市)や育成学園(尼崎市)の卒業生が中心。みんな長年勤め、数年後にはどこに出しても通用するほどに調理の腕を習得させる。板長はじめ従業員には売上から原価計算まで公開する。そして設定した年間売上をクリアできればご褒美を支給する。
「厨房は愛情です」とご主人。春夏秋冬の旬の素材をおいしく提供することはもちろん、お客の好み、体調に合わせる。宴会シーズンに何度も来店するお客には、同じ器でも他の人に分からないように少し料理を変える。こうした気遣いができるのは、表と調理場の連携があってこそ。
お店の立地は区役所など諸官庁が徒歩5分圏内、大きな企業も多くひいきにしてもらっている。とにかく人との付き合いを大事にするのがモットー。かつて地酒ブームだった頃には「菊姫大吟醸」、今の焼酎人気には「佐藤」「萬膳」を蔵元から直接仕入れる。京都祇園の待合とも懇意で、お客の要望があれば音曲付で芸者衆が来てくれる。 お店は1階にすしカウンター7席とテーブル8席、そして大きな調理場。2階は大宴会場と中小の部屋合わせて100人は収容できる。2階へはエレベーターも設置。 現在、正規従業員は8人、常勤パート5人、忙しい時には知り合いのベテラン板前、接客スタッフが応援に駆けつける。
先代の育彦さんは平成3年、夫人よしさんは同9年に他界した。「先代から店を預かってここまで商売させてもらった。景気は先行き分からんし、いつ止めてもいいと思っている。しかし、従業員のみんなは、どこへ行っても今以上の給料を取れるだけの腕を持っている」とご主人。「寿し正ののれんを上げてる間は赤字でない証拠。これからもできる限り従業員と一緒に頑張っていきたい」と女将さん。
すしや万歳
国金の統計によると、生衛9団体で顧客数の減少を訴える商いは73.9%、理容、風呂屋、クリーニングは83%台、次いですし屋は73.8%がヒマ。恐ろしい数字だ。
私店だけが暇になっているのなら仕方がないと思うが、社会全体がである。今頃忙しく、儲かっているという店は皆無といってよい。
世界全体が没機という楽して生活する事への仕組まれた金儲けに走ったがために、国を転覆させ大恐慌を起こした。これは一国だけの問題ではなかった。だけど、やってしもた事は仕方ない。次考えよ。引く事はできん。
私達の親は終戦の大赤字から出発した。想像を絶する事態だったに違いない。生きてる限り攻めよ、必ず明日は来るはず。
もう夏だ。過激な女性達に恋をしてもらって、カップルですしを食べに来てもらおう。経済再生は女性次第。
タバコを吸う人は私の目で見る限り全然減っていない様に思う。ブランド物で身を固めた絶世の美女が、プカプカくわえタバコは許しがたい。結婚して、子育てしなければならぬ。すぐさま大変だ。自分のことなど言ってられない。 もう一つ絶対ダメなのは、吸殻を溝に捨てる習性。あとで掃除の方が一つ一つ拾い集める。何という不合理、勝手気ままの権化である。
あと、すし屋が吸った手ですしを握るのも。うまいすしをまずくしてどないすんねん、という気持ちだ。
あとは気分転換。多忙な時間の合間のゆとり、充実感、ストレス解消のためなら、モラルを守れる人だけ良しとは思うが、この時代の流れ、世界中が喫煙禁止。もうあきらめなよ。
今の時期、春に生まれた稚魚がひと盛400〜500円で売られている。体調10cm位までのノドクロ、キンキ、キンメなど一年経ったら超高級魚達も、みじめな姿だ。
「唐揚げにしたらうまいで」と言うが、毎年の事に不愉快で「何とかならぬか」と思う。
分かりきった事で、子供を獲ってしまったら親はない。超能力を持った者しか生き残れない自然界で、子供達は命を落としやすい。
国民の満足度、漁業も世界一を誇るノルウェーは、日本がイワシの子シラスを取りまくるやり方が「理解できぬ」と言う。
それはそれなりに利用価値はあるのだが、どこかでキチッとした線引きが必要ではないだろうか。
苦しい生活の中で3年間禁漁したハタハタは戻って来た。地球上の皆はオブラート一枚の裏表で、しのいで生きている。人間だけやりたい放題は許されぬ。